獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200302-262

マルチレス
投稿日 2003年2月23日(日)12時55分 プロキオン

2月22日の よしかわさんへ
いきなり、脅かすようなことを言って申し訳ありませんが、特定の疾病という
ことでなく、傷口への細菌感染は起こり得ますよ。
生体外において独立生存性の高い病原体であるほど、動物の種類をこえて感染
が成立する可能性は高くなります。
が、しかし、犬も猫も本来健康体であれば、今回の事態ではさほどの心配はい
らないかもしれません。とりあえずは、傷口の消毒に努めて下さい。
それでも、なお心配と言う際には病院へお出かけ下さい。


2月22日の ももさんへ
私の投稿が、ももさんを傷つけてしまったのであれば、お詫びします。
人の心の内面にまで踏み込んで鞭を打つ意図はありませんでした。

否定も肯定もしないで欲しいというももさんもお気持ちは、ごもっとものこと
と私も思います。
キリストなら「罪なき者のみ、石をとれ」というところかもしれません。私の
投稿から推察できるように、私の手もまた汚れています。
「罪」とか「汚れ」とかの言い回しが気になるかもしれませんが、私は命に対
して自分の実施した行為を「済まない」と感じているとだけ受けとってくださ
い。
一連の意見が交換される中で、できるだけ傍観者でいるつもりでいたのですが、
つい、一歩前に出てしまいました。
人の心というのは不思議なもので、過去の「意見交換」の中では、私が安楽死
を勧めていると受け取った方もいらっしゃいます。私自身は今も昔も変わって
はいないのに。


2月23日の アズーリさんへ
現在、動物病院で使用されている検査キットは、酵素抗体法の原理に基づいて
実施されています。この検査法は、我が国にオーエスキー病(仮性狂犬病)が
発生した際に大量の検体を処理するのに便利として一気に広がった感がありま
す。
その時も、かなりの陰性の検体が陽性と判定されることがあって、国の試験場
において中和抗体検査がなんどとなく併用しれました。これは酵素抗体が他の
抗体よりもかなり早く上昇する傾向があり、感度が鋭敏とされたことに由来し
ています。摘発淘汰をすすめるうえには、最適といえたからです。
ですが、あまりに鋭敏すぎるというのも検査の信頼性を損ねます。その後、抗
原の精製やウイルスの培養基のタンパク質によるキャリーオーバーやインヒビ
ターによる影響を受けないように、相当の改善が進められたわけです。
現在、流通している検査キットは、これらの改善が進んでいなければ製品とし
てお話にならず、メーカー毎の感度差はあっても、判定結果が異なるようなこ
とはないと思うのです。

病院を変えるか否かについては、YesもNoもお答えいたしかねます。





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