３月１日の　ぴーさんへ
御質問にＫＡＮ＆哲さんが、投薬方法についてレスをつけておりますが、この
中の（３）の強制経口投与については、ぴーさんは未経験だと推測しています
ので、補足しておきます。
鳥類に場合は、咽喉頭がかなり手前にあるため、口腔内へいきなり薬剤（とく
に液剤）を入れると、呼吸器へ誤って吸入させてしまう恐れがあります。この
ような事態になりますと、治療のつもりの行為が反って仇となってしまいます
ので、充分な注意が必要です。
小鳥の診療の場合ですと、嘴の隙間に横から１滴触れさせるようにして、自分
から飲み込んでくれるのを待つようにするのです。開口はストレスにもなりま
すし、誤嚥もこわいからです。
対象が、アヒルだったと思いますので、ストレスも小鳥程ではないでしょうし、
咽喉頭も判別しやすいとは思いますが、注意はして下さい！
北京ダックの口に漏斗のようなものを入れて、強制給餌しますが、あのような
形で投薬できれば、安全かも。

それと、もう１点。鳥類は体温が高いため、比較的外傷が可能しにくい特性が
ありとても助かるのですが、その反面、外傷がもう癒えたであろう頃になって
突然急死することもあります。大きな傷で残存する壊死組織がある場合に見ら
れるようです。参考までにお知らせしておきます。

３月２日の　ボビーさんへ
ホウ酸水の場合、眼瞼の外側を拭くのであれば、あまり意味はありません。
眼瞼の内側の結膜を洗浄するのが本来の目的ではないのでしょうか。
結膜や角膜の洗浄に用いることができるのであれば、これは眼科用の洗浄消毒
液や点眼剤が使用できるということであり、むしろそれらの方が治療効果が高
いはずです。
おそらく、眼科医でホウ酸水で眼の洗浄をするということからきているのでし
ょうが、動物が相手ですと、前足で眼の周囲を拭ってしまい、またその足を舐
めるということがあります。ただ、眼瞼を拭くというだけであれば、水を用い
た方が無難です。
ホウ酸水を使用したいのであれば、適用の後、もう一度拭き取ってあげて下さ
い。