獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200306-209

>ブランシェさん
投稿日 2003年6月25日(水)18時25分 プロキオン

>視診と触診で分からない場合にレントゲン撮影を行うのですね。

視診と触診で分からないからレントゲン撮影をするのではなく、消化管がどの
ような状態にあるかを確認するためです、あわよくいけば、かなりの情報を得
ることができます。

>異物を飲みこんだことが原因である以外には、何が原因で腸が収縮するのでしょうか?
例えば 腸捻転はどういう場合に起こるのでしょうか?

消化管が収縮するというのは正常な機能ですから、機能低下を起こしてしまう
ことが原因でしょう。内容物を先へ送ることができないから、そこへ留まって
しまうということになると思います。それが閉塞状態です。

腸捻転は、機能亢進している部位と機能低下している部位が同時に混在して存
在するために統制がとれなくなってということではないでしょうか。
腸重積は、それのさらに極端な例で、機能亢進している消化管が機能低下してい
る消化管の中に貫入してしまった状態です。
また、大型犬に見られる胃捻転は、胃と横隔膜の位置関係と胃内の胃胞と呼ば
れるガスの貯留部位との相互の位置関係が誘因となりえます。
また、特殊な例で糸を飲み込んで、その糸が消化管を縫い縮めてしまった場合
は、その消化管そのものが異物と同じことになります。

>激しい痛みを伴い、飼い主にもすぐに分かる状態なのでしょうか?

捻転が発生していれば、消化管へ分布する腸間膜において血行が遮断されてし
まいますので、壊死性の変化が進行します。これは、かなりの痛みを伴うはず
です。痛みそのものを患者本人が我慢しているとしても、相当に沈うつな状態
を呈しているはずです。(視診とはそういう意味です。)

>長年に渡って、症状が確認できないと言うことは、徐々に閉塞が進行しているような場合でしょうか?

被毛のようなもが閉塞している場合は、そういうことになります。液体も通過
しますし、食事も流動状になていれば、時間はかかりますが、通過していきま
す。したがって、閉塞していても閉塞が認知されない場合もあるということに
なります。このような例では、バリウムを投与してもバリウムも通過してしま
い、うっすらとした影としか判読できないこともあります。
通過できない状態にまで進行して初めて認識可能となるわけですが、それ以前
にかなりの時間が経過しているということになります。

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