獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200306-290

猫の先天性脊椎疾患の予後について
投稿日 2003年6月30日(月)22時58分 よしむら

先日、猫の股関節形成不全の治療について質問させていただいたよしむらです。
生後6ヶ月になるメインクーンの雄です。

本日、セカンドオピニオンのつもりで、以前にお世話になったことのある
別の病院に猫を連れて行ったところ、レントゲンをもう一度撮った結果、
第4・5胸椎と第9・10胸椎に明らかに変形が見られ、脊髄の圧迫があるの
ではないかとの診断をくだされました。また、少し見にくかったのですが、さらに
上部の頸椎にも一カ所怪しいところがあるようです。素人目にみても明らかに異常
だとわかりました。

 現在、これらの箇所で、脊髄に圧迫がおこっているならば、将来下半身の麻
痺が出てくる可能性が高いこと。また、これまでの痛みも、原因は股関節では
なく脊髄に圧迫があるために起こっているということ。27日の写真と比べて、
腸に便がかなりたまっており、ひょっとすると、排泄機能のほうに、麻痺が現れて
いる可能性もあるといわれました。(今朝、3日ぶりに排便があったのですが、
そういえば便の回数が少なくなってきています。痛みで食欲が落ちたからとばっ
かり思っていましたが・・・。)

 さらに、年齢から考えて脊椎の変形は先天性のもので、今後変形が進んでいく
可能性があり、その場合、将来の麻痺は免れないでしょうと言われました。

まず、股関節の手術の前に、脊髄の圧迫があるのかを確認しする必要があり、
造影剤によるレントゲン撮影検査が必要。ただし、全身麻酔下で行うため、絶食
等の前処置の必要があるそうです。あとは、CTとかMRIとかによる検査が考えら
れるが、設備のあるところでないと検査できないとのこと。

 手術の費用はかなり高くなると思うとのことで、はっきりとした金額はおっしゃ
いませんでした。また、進行性の変形を伴う場合、1回の手術ですむがどうかも
わからないとのこと。また、手術で完治するかどうかもわからないとも。

もし、現在圧迫が見られなくても、将来、変形が進行していく可能性があるため、
半年くらいはレントゲンにより、追跡していく必要があるとのことです。
(それに先生の口振りでは、今の時点でも圧迫がないという可能性は低そうです
・・・。)

 「非常に予後が不安定で、猫ちゃん自身はもちろん、オーナーさんにとっても将
来、精神的にも経済的にも大きな負担が予測される事例なので、ブリーダーの方と
も今後のことについてよく相談されて下さい」とのアドバイスを頂いて帰ってきま
した。
ブリーダーさんのところからうちへきて、まだ3ヶ月半とはいえ、すでにかけがえ
のない家族です。できる限るのことはしてやりたいとは思いますが・・・。
なんにも知らずにすり寄ってくるこのコを見てると涙が止まりません。股関節形成
不全の手術なんて、今となっては、ほんのささいなことだったように思われます。

 将来、脊髄の圧迫が進行すると、下半身不随だけでなく排泄機能の麻痺や、
神経圧迫からくる痛みが抑えられなくなる事態も予想され、うちで介護をしきれ
るかどうか・・・。
それに、そんなこのコをみていられるかどうか・・・。本当にどうしたらいいか
途方に暮れるばかりです。
 これから、ブリーダーの人ともよく相談したいと思うけど、おろおろするばっか
りで、情けないです。
このような事例では、治療により完治するといった明るい見通しはなかなか立たな
いものなのでしょうか?

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