おひさしぶりです、Big 1です。
意見を交わすということの意味を理解できない方はいらっしゃるものです。
「意見を求めます」と書きつつも、じつは自分の納得できる意見だけを求め
ているような方です。

私は、動物を使った実習が何が何でも必要だとは思っていません。また、最
近はドライラボによる手術実習なども取り入れられていると聞いています。
これらのことは以前にも書きました。ここの過去ログを丹念に調べればわか
るはずです。ただ、今回は「獣医学教育で動物を殺すなら、医学教育では人
を殺せ」と読みとれるような稚拙な表現が(けっこうよく見られる理屈ですが)
あったので、獣医学というものの根本について書いただけです。

私の文章に至らないのは認めますが、その後のプロキオン先生がお書きになっ
た、じつに噛んで含めるようなコメントもあったにもかかわらず、「動物実験
をこなせる者は動物のことなど考えない者」としか受け取れない短絡的な表現、
「尊敬できる獣医師がいないから自分が志す」という尊大な(ある意味ご立派
ではありますが)物言い、これ以上は続けても無意味でしょう。

前にも書きましたが、プロキオン先生のコメントがすべてを語ってくれている
ように思います。真っ当に獣医学を志す学生さんには、あれを読んでもらうの
が一番いいように思います。

今回のやりとりで、手術以外に救う道はなく、このままでは苦しいまに死を迎
えるのが明かな患畜を目の前にして(何度も丁寧に説明したにもかかわらず)、
「私はこの子がかわいいんです。手術なんて、そんなかわいそうなことできま
せん」と飼い主さんに拒否されてしまい、救えるはずの患畜を救命できなかっ
た時を思い出してしまいました。