獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200310-256

犬害について たあぼうさん、toroさん 
投稿日 2003年10月28日(火)00時38分 いぬやさん

toroさんのレスについては若干の反論があります。
犬好きに犬嫌いの気持ちが解らない以上に、犬嫌いに犬好きの気持ちは理解し難いものだと思いますし、まして犬の気持ちや行動学など解るはずもありません。
もちろんペットを飼っている人が、犬嫌いの人にへりくだる必要は
無いと思いますが、たあぼうさんのおっしゃる、
「犬の特性を知って飼う」「一定の躾を入れる」という
「少なくとも他人に迷惑を掛けない飼い方」は、本当に犬が好きなら出来る筈です。
「飼おうと思えば誰にでも飼える社会です。十数年「家族として育てる」のに、免許も資格も要りません。
人間でも親子が殺しあう時代、ありとあらゆる人間がいますから、
自称犬好き・愛犬家の中にも困った人はたくさんいます。
「犬は鳴くものだ!とか 糞尿は散歩で行うのが当たり前の様に思われる様な方」
との表現を見るに、たあぼうさんの周りには特に、真の愛犬家でなく、
マナーを知らない酷い人が多いのかも知れません。
犬が好きで職業にまでし、犬抜きの人生は語れない私ですら、
もし自宅の玄関前や、自分の寛ぎのスペースにしょっちゅう犬糞をされていれば
「うん、どこの犬か知らないが今日も健康な便だ」等と大らかには思えないでしょう。
犬嫌いならそれの何十倍にも不快に感じて当前です。
「自分がされて嫌な事は、人にもしてはいけません」「お友達の気持ちになって考えましょう」
子供の頃から教わってきたモラルとは言えませんか?
何を根拠に犬が嫌いなのか、犬嫌いの方には人生損してるなぁと
同情すら覚えますが、生理的に駄目な人もいるでしょう、何かトラウマがある人もいれば、
心無い「自称愛犬家」のマナーのせいで犬が悪者になっているケースも少なくないと思います。
「夜間の無駄吠え」に関しても、「無駄吠え」とは、人間にとっては「問題」行動であっても、
吠えている犬には犬なりの理由があっての事で、決して「無駄」に吠えているわけではありません。
原因を作っているのは飼主の飼い方です。
ただ、たあぼうさん。散歩は排泄の機会ではない、自宅でさせてから出かけるマナー・躾を!
と言う声も、訓練師や、指導的立場側から昨今叫ばれていますし、
クリーンキャンペーンのように、愛犬家がボランティアで有志を募り、
河川敷の掃除をして歩いたり、行動を起こしている反面もあるんですよ。
事実、排泄のコントロールも可能です。皆が皆、ペットの市民権の為にも
マナーアップに血眼になってくれればいいのですが、
迷惑駐車やポイ捨てが根絶されないのと同じで、なかなか上手くいかないものですね。
まして感情のある動物を完璧に躾る事も、プロでもなければ難しく、
飼わなければ解らない事も多々ありますので「プロ級になってから飼う」
というのも現代では非現実的です。
だからこそ、飼う前、飼う時、飼った後、困った時…私たちプロに相談して欲しいのですが…。
環境も精神も、ペット先進国と呼ばれるアメリカやイギリスのようにはまだまだ行きませんが、
ペットブームなどと言う浮かれた表現では追いつかない程、
ペットは家族や人生に於いて大きな存在になり、躾やマナー、行動学や病気に至るまで
日々進歩していると信じています。
愛犬家から変わらないと、後の話は出来ません。ですからお互いの意見を尊重しあうべきで、
toroさんの懐の狭さ云々発言はちょっと不適切だと思います。(同感と思って頂ける方は多数居られるのでは?)
ただ、1つ、付け加えさせて頂きたいのは、
「公園の砂場の撤去 申すまでもなく犬の糞」について。
猫の糞も割合多かったと思いますよ(笑)いわゆる野良猫、野生猫にとって
都会はトイレ=砂に埋める場所がすでに人工的な場所(花壇や公園)しかないので、
本能に従って問題になってしまうのです…。
(これについても捨て猫が端を発している可能性は高いですが、
昨今では「地域猫」として町内で管理し、避妊・去勢をして
数を増やさない努力がなされている地域もあります。)
個人的には1人でも多くの人にペットと生活して欲しい(それはそれは素晴らしい生活だから)
と思っていますが、一生動物と交わらずに終わる人もいて当然だと思います。
ここに書き込みをする人は真摯にペットと向き合い、
より良い共存を模索している人たちばかりだと思います。
類は友を呼びますから、きっと周りは動物好きばかりで、
ペットを「ウチの子」「長男・次男」等と呼んでもはばからない日々の中にいる方も多いでしょうから、
たまにはこういうストレートに真逆の書き込みがあってもいいのではないでしょうか。
たあぼうさんにも、真の愛犬家側の実情を少しでもご理解頂ければと思います。



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