獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200402-139

マルチレス
投稿日 2004年2月17日(火)18時37分 プロキオン

2月17日の あやさんへ
分離不安症も犬が落ち着いてくる年齢になると軽減されることがあります。自
分の周囲の状況を認識でき、第三者の存在を受け入れる事を学習する機会が増
えてくるからです。
それまでの間を飼い主さんが、犬に負けてしまって、本人の求めるままにして
しまうとかなり頑固なものとなってしまいます。このような例ですと、飼い主
さんだけでは矯正はむずかしいものとなります。その道の専門家の助力が必要
なると考えます。
そして、もうひとつ、かなりの根気がいることなので、飼い主さん自身が、躾
についてこれなくてドロップアウトしてしまうことがあります。「犬よりも飼
い主さんの方に手こずる」とは某躾インストラクターのお話です。


2月17日の nanaさんへ
高齢だから、ワクチンが危険ということはありません。むしろ、免疫力は5歳
くらいがピークですから、高齢の個体程、ワクチネーションの必要性がありま
す。
血液検査は定期的に実施した方がよいのかという質問なのですが、一般的には
まず病院へ行って、採血の必要性がありそうか否かを判断してもらってからで
もよいと思います。(するか、しないかで言ったら、実施する方が良いのです
が)
ただし、今回の場合は、少し違うと考えます。それは当該の猫が腎臓の衰えか
ら水をよく飲むとあるからです。これは年齢から考えると、すでに軽度の腎不
全になっているように推測できます。
ということであれば、無理にもとは申しませんが、可能であれば、こちらの進
行状況はチェックしていった方が良いように思います。


2月17日の レオンの母さんへ
脳の神経障害(麻痺と興奮があります)と椎間板ヘルニアとでは、神経障害と
いう言葉ではひとつにくくれますが、その内容は異なります。
ただ、こちらはやはり実際に目で見て診断できる方に相談されるべき事柄と思
います。なんと言いますか、やっぱりそれなりに診断のポイントがあるのです。
その辺のところは、確認してからでないと申し上げにくいのです。
ただ、脳に原因があろうが、脊髄であろうが、どちらにおいてもレントゲンは
撮影してもよいように考えます。
主治医の先生の説明に納得がいかないものを感じられるのであれば、他の先生
の診察を受ける方がスッキリすると思います。
投稿された文章を拝見するかぎり、「痛み」があるのかなと感じましたが。


2月17日の にこさんへ
「内耳炎」とのことですが、実際には「外耳道炎」のようですね。これは、ま
あ、普通そのように表現してしまうことはあると思います。
次回の診察が2週間後とのことですが、初回の診療から何日か経過しても、激
しい痒みがあるのであれば、次回まで待つ必要はありません。
もしも、ミミダニのようなものが存在して、それを駆虫する薬を使用している
のであれば、次回を2週間後にという指事もあるかもしれません。また、耳道
の炎症が酷く、まだ犬が小さいので、頻繁な耳掃除はかえってよくないと判断
されたのかもしれません。
いづれにせよ、今、痒みを訴えているのであれば、主治医の先生に連絡をとっ
た方が良いでしょう。

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