獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200402-162

マルチレス
投稿日 2004年2月19日(木)11時41分 プロキオン

2月18日の ミッチャンへ
13歳という年齢ですので、腎臓の再吸収機能が衰えてきているのではないで
しょうか。
もし、そうであれば、尿の量が増えるのは自然なことであり、逆に水分の失わ
れる量が増加していることになります。生きている以上は老化は避けることが
できないことであり、このことは静かに受け入れてあげましょう。
飲水量の制限ではなく、飲水させる時間の工夫ですね。排尿対策は、やはりト
イレを覚えてもらう必要がありそうです。

2月18日の サラのママさんへ
レスが前後してしまったようですが、昨日も書きましたが、高病原性のウイル
スに感染していれば、まず日本へ辿りつけないのが普通と考えられます。
過去、渡り鳥によって、日本へ侵入しているウイルス株は弱毒タイプのものと
いうことになります。
これらが短時間のうちに強毒株に変化するということはありません。それには
、何代もの継代と交雑が必要であって、それ相当の時間を必要とします。また
、我が国に渡ってくるカモの種類とその繁殖地を考慮すると東南アジアを経て
きているとは考えにくく、トリインフルエンザウイルスの「運び屋」と見るの
は適当でないと考えます。
河原のカモなら、実害はないのではないでしょうか。


2月18日の まいさんへ
今回の「瞬膜炎」との関連にかかわらず、ワクチンは接種された方が良いでし
ょう。
ただ、ワクチンにおいて上昇する免疫抗体は、残念ながら眼球結膜への移行が
よろしいとは言い難い点があります。それでも全体としての免疫状態を高くも
って行っておく事には意味があります。
まず、瞬膜炎が鼻気管炎に由来するものであるか否かを検討する必要がありま
すが、ワクチンは本来治療ではなく予防を目的としたものです。
したがいまして、「ワクチンを接種したら、治りますか?」というような質問
には、「はい、治ります」と答えるわけにはいきません。そこまでの期待をさ
れてしまうのは困るのですが、それでも免疫状態の改善に繋がることなので、
今後のことを考えるのであれば、お勧めします。


2月19日の kuroさんへ
猫の歯は、切歯も臼歯も獲物の肉を切り裂く目的に対応していますので、切り
裂く必要が無い程小さくなっている餌であれば、歯がなくても生活に困ること
はありません。
むしろ、歯肉炎で歯の根がグラグラしているようの状態であれば、食べ物を口
にするたび、痛みを感じているわけで、その原因となる歯がない方が食事には
都合が良いようです。
我が家の三毛猫も、片側の上下がそろって歯がありません。私が抜歯したのは
1〜2本なのですが、口内炎が酷く、それ以前に抜け落ちていました。(その
三毛猫は家出猫で、我が家が保護する前は放浪生活をしていました)
私としては、抜歯には抵抗はないのですが、残せる歯は残すべきですし、一度
に多数の歯を抜くのにもいささか抵抗があります。何回かに分けて抜いていく
のが良いのではないかと考えるのですが。


2月19日の ござ〜る君へ
歯石がつかないようにというのであれば、かまわないのですが、付いてしまっ
た歯石であれば、病院のお世話になる方が良いでしょう。
私の同級生の家では、スケーラーを使ってカリカリやっていますが、彼は歯科
医なので歯石が許せないみたいです。もっとも、私から見ると「歯石」という
よりもその前の段階の「プラーク」なんです。
こちらであれば、1日1本ずつでもきれいにしていくことは可能だと思います
が、がっちりとした石になってしまったものは(普通の飼い主さんの場合はほ
とんどがこちら)、やはり麻酔をかけてからの処置が必要です。
予防は家庭で、処置は病院でということになると思います。

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