＞あと、ご回答の内容から避妊済みの確実な診断は、手術あとが判り
　づらい等の、診断が難しいケースもあると理解してよろしいですか？

そうですね、視診や触診で判明する事もありますが、傷口の癒合が本当にきれ
いな場合は、分からないこともあります。

＞実際、動物医さんは避妊済か非避妊の確実な判定をどのように下すの
　か、お差し支えなければ教えて下さい。

確実な方法というと、お腹を開くしかないです。通常、野良猫なんかの避妊手
術の場合ですと、オペの重複を防止するために、実施済みの個体にはなんらか
の目印をつけるのですが、この目印が獣医師の間で統一されていないと、意味
をなしません。
飼い猫の場合ですと、手術済みなのは、飼い主さん自身が承知していますので
目印をつけるということはありません。飼い猫が家出した個体とか、街角や公
園で保護した猫となると、やはり目印がないので、判別に苦慮することになり
ます。

目印は、人それぞれなのですが、写真を撮影して台帳を用意したり、耳に入墨
したり、ビーズをつけたりとかありますが、それでも目印自身が失われたり、
判別できなくなったりしてしまいます。
縫合をワイヤーで実施して、長く目印となるようにしているところもあります。