獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200408-249

マルチレス
投稿日 2004年8月23日(月)16時31分 投稿者 プロキオン

8月22日の 梨さんへ
質問内容は、実際に「イボ」と表現されているものも見てみる必要があり
ます。
以前、ニキビのようなものができたということですが、これは「皮膚炎」
に相当すると思います。「イボ」疣状物ということになると形態が異なる
と考えられますが、どの程度そしてどのような差異があるのかが、分かり
かねます。


8月22日の azusaさんへ
亀は鰓による呼吸ではなく、肺によって呼吸していますので、水道水中の
塩素の中和は必ずしも必要としません。
文面を拝見する限り、亀の状態は、あまりよろしくないようですね。のん
びりしているように見えても、あれで神経質な面もありますので、環境の
変化で餌を拒否しているということも考えられるのですが、片方の目が開
かないときがあるのなら、疾病や栄養の問題があるのかもしれません。
亀を連れ帰る時に、できればどのような餌を与えていたのかを確認してお
くとよかったと思います。
まず、病気なのかどうかの確認だけでもできると良いのですが、熱帯魚を
扱っているようなショップで亀も取り扱っているお店はありませんか?
本当は、亀の診療をしている病院が一番よいのですが。


8月22日の shiさんへ
脱臼とありますが、これは膝蓋骨脱臼のことでしょうか?
こちらの話ですと、脱臼のグレードによって、「手術をするまでもない」
「手術がした方がよい」「手術するべき」「手術をしても意味がない」ま
で、さまざまです。患者自身の状態によって異なりますので、ネット相談
において返ってくるレスが、真実に即したものであるかは分からないので
すよ。
また、デメリットというのも同じ事が言えるのではないでしょうか。手術
を必要とする患者であれば、そのまま放置されていることがすでにデメリ
ットに相当すると私には考えられます。
下腿骨の脛骨などが彎曲してしまたりしていれば、これは普通にはもう修
正できないでしょうし、それが患者にとってメリットだったとは思えませ
ん。この掲示板においては、手術というとかなりの方が不安を感じている
ようなのですが、必要無いものには、必要ありませんが、必要なときには
必要なのです。
膝蓋骨脱臼の手術は、脱臼のグレードが軽度であれば、危険とかデメリッ
トとか考えなくてはならないような難度ではないと考えています。ショッ
ク状態における手術を除けば、一般の手術では、早ければ早い程、侵襲の
度合いは軽くすみます。
手術を危険視する前に、「膝蓋骨脱臼」であれば、この疾病について学ぶ
必要があります。相談内容はそこから先のお話のように感じました。


8月23日の コバヤシさんへ
「腎臓病」と表現されていますが、病気はなんなのですか? 腎臓が悪い
というのは分かりましたが。
こういう言い方をされると「?」と感じられるかもしれませんが、実際の
ところ「どういう理由で、どの程度悪いのか」がまったく伝わっていない
からです。
透析の話が出るくらいであれば、腎臓はほとんど機能していないのですか
? であれば、すでに慢性腎不全であって、しかも末期ということに受け
取れてしまいます。
腎不全にも進行を停止させることもできる急性期のものもあれば、移植し
か適応でないひどいものもあります。そして、それらは、かなりの期間に
おいて、さまざまな段階を経て進行していきます。
今現在がどの状態、どのステージにあるということが把握できていなけれ
ばならないのです。ネットでは、あくまでも一般論しか答えようがありま
せんし、個々の具体例には適切でありません。
本当に透析を必要とされている状態であるのなら、むしろ、飼い主さんが
考えるのは、「透析するか、しないか」だけになるはずです。他の問題は
通り越してしまっているのではないでしょうか?
# 文面からは、まだ、そこまでのお話ではないようにも感じましたが。


8月23日の いずみさんへ
文鳥の胆嚢腫というのは、間違いの無いお話なのですか? 文面から推測
するといずみさんの自己診断のように受け取れましたが。
自己診断で、助からないから治療しないという選択なのであれば、私は賛
成しかねますし、そういうことで、相槌をうってくれる誰かを捜している
というのであれば、私は反対意見を述べなくてはなりません。
そもそも、「延命して苦しむくらいなら…」の考えですが、では今苦しく
ないと御考えなのでしょうか? 今の苦しみを放置しておく理由はなんな
のでしょう?
成書には、根本的な治療法はないとあるかもしれませんが、同時に落鳥ま
で半年から1年くらいとは記載されていませんでしたか? あるいは、落
鳥寸前まで餌は食べるとも書いてありませんでしたか?
私は、この疾病は、あまり苦痛を伴っていないのではないかとさえ考えて
います。生命に終わりがあることは、生まれついたときから分かり切って
いうることです。
ですから、事が終わることは何も申しませんが、自己診断で飼育している
生命の運命を決めてしまうのは、早計です。疾病について調べたのであれ
ば、どのような治療を行うかもあったはずです。それを無駄と考えられた
のであれば、獣医師には立つ瀬がありません。
最終的な決定は、飼い主さんの権利ですので、そこまでは干渉しようとは
思いませんが、せめて受診されてからにして欲しいと思います。



 

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。