獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200410-287

迷子犬、>かずさん
投稿日 2004年10月23日(土)10時38分 投稿者 プロキオン

サスケママさんが、すでにレスしてくださっているので、私が出る幕でも
ないのですが。

犬が迷子になった時は、飼い主さんは警察や保健所、愛護センター等へ連
絡をまずしてもらわなくてはならないのですが、犬を見つけてたあるいは
保護した方もこれは同じです。
犬の登録をしている市町村役場でもよいのですが、これらの施設に届け出
があるのとないとでは、迷子犬の帰宅率に雲泥の差があります。
一番優先して届け出がある所に、まっさきに連絡をとれば、飼い主が見つ
かる可能性が高いのは当然です。

世間では保健所や管理センターに連絡をすると、すぐにガス室送りで処分
されてしまうと受け取られており、こちらへ連絡をすることをタブーとす
る考えの方も多いです。
ただね、代弁するわけではありませんが、その仕事に就いている方で、1
頭でも多く犬達を処分したいと待ち構えている方はおりません。
処分する犬の数は可能な限り少ない方が良いわけですし、本来処分対象と
しなくてはならない犬でも、別の飼い主さんの元で暮らしていくことがで
きる可能性を探っている活動をされているところもあります。

法律や条例に基づいての仕事なので、時計の針が進めば、いたしかたのな
い決断もありますが、それだからこそ、飼い主さんは「このような犬が保
護されたら、その犬は私の犬です」という連絡を、まず入れなくてはなり
ません。
迷子の連絡が一番に入るはずの施設なのですから、保護した方、目撃した
方も一番に連絡をとって欲しいのです。それが迷子犬の帰宅率の向上に繋
がる一歩なのです。
施設における抑留期間、繋留期間が3日というのは、迷子犬が飼い主さん
と巡り会うには短すぎる期間だと私は思います。ちょっとしたすれ違いで
飼い主さんと巡り会うことができなかったら、結末が気の毒なこととなっ
てしまいます。

この3日間というのは、法律にもとづいておりますので、現場の職員達だ
けでは、条文の解釈によって1〜2日くらいの延長しかできないでしょう。
# 厳密には保護された当日を含めての3日間です。

この点は大いに問題ありでして、ちょうど「獣医師広報板」はこの3日間
という期限の延長を求める運動を実施しています。
と、同時に「地域ボランティア」活動を提唱して、ボランティアさんの募
集もおこなっています。こちらの活動は、迷子犬を捜している飼い主さん
が、常時管理センターへ足を運んだり、連絡をとっていられないケースを
考慮して、そのお手伝いをしようという活動です。

警察での保護預かり期間には3日間という期限はありませんし、一時的に
自宅で保護してくださる方もいるでしょうし、すべての迷子犬の情報が一
元管理されることになれば、帰宅率はかなり上昇するのでしょうが、現状
では、個々の者が知恵を寄せあって、迷子犬を守ってあげる必要があると
いうことにつきます。
私が、まず行動をとって欲しいと思うのは、そういう点からです。

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