獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200411-189

自分の目と耳で・・・
投稿日 2004年11月20日(土)00時17分 投稿者 飼い主

病院の事ですが・・・・
一件目で不安に感じる事もあります。二件目でも三件目でも不安に思う事もあります。
安心を求めてしまう為に何件も行きたくもなります。
又、病気と向き合う為に何件も行きたくなります。

病院や病気に対して・・・・
疑う事が悪い事では無い時もあります。
信じる事が良い事では無い時もあります。
飼い主には命を見取る覚悟と責任があります。
その時に自分が選んだ事に涙しないように日々努力したいものです。

出来るだけたくさんの知識と前例を自分の力で探しましょう。
レントゲンもエコーも先生と一緒に見ましょう。見せてもらいましょう。
血液検査の結果はもらいましょう。納得いくまで説明してもらいましょう。
診断された病気を調べましょう。薬の名前は聞きましょう。
何に効く薬なのか知っておきましょう。

治療が始まったら自分に約束しましょう。
先生に質問された事に予測や思い込みで答えない。と・・・。
口うるさい飼い主だと思われても疑問や不安はぶつける。・・・と。
最悪の結果を想定した時に出来るだけ後悔しない自分でいる事を。

言葉を話せないペット達は飼い主の目の届かない所で何を診てもらったか
話してくれません。
全ては病院側に委ねるのです。それを選び判断を下すのは飼い主です。
どうか・・・調べて下さい。しっかりと調べて下さい。
どうか・・・訪ねて下さい。何度でも訪ねて下さい。


私は愛犬の癌を見過ごした経験があります。
腫瘍が大きくなり癌と分かった時は殆ど手遅れでした。
結果・・・彼は苦しみ、力尽きました。
後悔・後悔・後悔・後悔・後悔の嵐です。
バカな飼い主です。あまりにも無知でした。

ペットが病気になったら生活が左右される現実もあるでしょうし、
運命や価値観までも変化する事もあります。
いずれ年をとります。痴呆になる事もあります。
重度の障害や難病におかされる事もあります。

どうか他人を疑う前に自分を疑って下さい。
そして目で見て耳で確かめて下さい。
たくさんの意見を聞き、確実な知識を得てください。
そして行動して下さい。努力して下さい。

私のような飼い主が愛するペットの命を短くしてしまいます。
延命とは飼い主の仕事ではないでしょうか?
・・・と私は感じています。


愛犬が病気になって初めて目が覚めました。
それまでの私は、今思えばあまりにも無知で無責任だったような気がします。
ご飯も食べるし元気だし・・ウン!大丈夫!と過ごしていた日々。
そんな中、彼の体の中の癌はどんどん成長していました。
病院で先生に「・・・いつ頃ですか?」「・・・どうですか?」
の質問に「・・・だと思います。」「多分・・・」とあいまいな返事だったのです。
治療は先生任せ。説明を聞いてもよく分からなくて「はい」「はい」の連発。
疑問に感じても「先生が言うのだから・・・」と。
死を目の前にするまで、私はあまりにも呑気でした。
あまりにもいい加減でした。そして勇気が無かったのです。
知らない事が恥ずかしく、聞く事が恥ずかしく・・・・。
行動する事が面倒で、努力する事を苦手としてました。
根気負けに流されたり間違った判断など。

私のような飼い主がいない事を願いますが、もし「ハッ!!」と感じたら
もう一度この文を読み返してみて頂けませんか。

生意気な文面ですが・・・私の愛犬が教えてくれた教訓です。
「皆さんのペットが一日でも元気で長生きできますように」
と願いを込めて投稿させて頂きました。










◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。