はま母さんへ。
地震災害、お見舞い申し上げます。
わんちゃん、人間でいうところのPTSDでしょうね。強い恐怖・強い不安がそうさせているのだと思います。
犬は自分が体験したことへの記憶力がすごくよく、なかでも［いやな思い］への記憶はなかなか捨て去りません。
たとえば、シャンプーが嫌いな子を無理矢理お風呂場でシャンプーをすると、その子はお風呂場自体が大嫌いになってしまいます。［いやなことをされた場所］と認識するようになってしまうのですね。
はま母さんのわんちゃんにとってはそれは車庫と玄関なのだと思います。
飼い主の不安は敏感に犬に伝わりますから、自分自身が怖かったことに加え、はま母さんが感じた恐怖や不安がわんちゃんの不安を増大させてしまった側面もあると思います。
頼りになる人間がこんなに怖がっている、ああ、どうしたらいいんだ、、という気持ちだったのでしょう。
本震とそれに続いた強い余震のときにいた場所、そこにいるとまた怖いことが起こる、
そう思って「車庫はいやだよー、玄関もいやだよー」と訴えているのだと思います。
できるならば、数日間は車庫・玄関以外のところで寝かせ、その間、短時間ずつ車庫にいさせてみて「ほら、もう大丈夫だよ」と感じさせる工夫をしてあげてください。
そのとき、はま母さんがわんちゃんにべったりくっつくと「ああ、また何か怖いことが起こるんだ」と思わせてしまいますから、はま母さんはさりげない態度で近くにいてあげてください。
吠えてもそばには行かず、離れたところから笑顔で「大丈夫だよ」と声をかけるだけにしてください。

おうちや車庫に損傷被害はなかったのでしょうか。
まだしばらくは余震は収まらないといわれていますから、はま母さんもわんちゃんも身の安全に十分にご注意くださいね。