獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200503-139

レス、2題
投稿日 2005年3月19日(土)11時27分 投稿者 プロキオン

3月17日の さくらさんへ
2か月齢時点での目脂、鼻水が原因で目が見えないということであれば、
いわゆる「新生児眼炎」によって、視力障害を負ったということになる
のでしょうか?
もし、そのような疾病であれば、結膜炎が主体なので、視神経には障害
がないように思います。重度の場合、析出した線維素によって角膜が被
われてしまって視力が損なわれることがあります。
そのような場合でも、角膜に血管が侵入して透明性が失われしまうとい
う段階でなければ、視力の回復は望めます。ただ、誰にでも可能という
わけにはいかないでしょう。その道の専門家の力にすがらなくてはなり
ませんが。
「かんしゃく」の方については、こちらは判断材料が提示されておりま
せんので、理由は分かりません。飼い主が知り得ない情報を他人である
第三者に求められても返答に窮します。
さくらさん御自身は目が見えない事が原因と御考えということなのでし
ょうか?
また、去勢が「攻撃性」の抑止に効果があるかと言えば、私はあると考
えています。発情によって雌をめぐる争いであれば、顕著な効果ですし
、それ以外の場合でも、喧嘩するのは面倒という気持ちにはなってくれ
ているはずです。
しかし、自分自身の身を守るとか、テリトリーを守るとかいうような理
由であれば、引くに引けない理由であれば、闘争はすることでしょう。
はっきりと手術の後からであれば、何かしらの不安を感じたのかもしれ
ません。
猫の品種によっては、加齢とともに攻撃性が強く出てくるものもおりま
す。


3月18日の ちゅーたんさんへ
2頭とも口にしているということで、無関係と考えているのかもしれま
せんが、タバコやニンニクをさらっと言われては困ります。

ニンニクの方は決して勧めることができるものではありませんが、摂取
量の如何もあります。
が、しかし、タバコについては、どのように考えても容認できかねます。

私もタバコを口にして全身真黄色に染まってしまった酷い黄疸の犬の治
療をしたことがあります。
本当に死線をさまよいましたよ。
血液検査の肝機能の数値については、もっと重症でしたので、摂取量あ
るいは暴露された時間が少なかったということになるのでしょう。
そして、その点が2頭とも摂取していても、症状の発現に差が生じてい
るということになるのではないでしょうか?
しかし、これは程度の差であって、どちらの犬にも負荷がかかっている
ということになるはずです。

「タマネギ中毒」というのがありますが、ニンニクにも同じ成分が含ま
れていますので、大量あるいは慢性的に摂取が続けば同様の中毒を起こ
しえます。その症状の中には黄疸もあります。

たまたま、肝臓の病気に罹ってしまったという状態ではなく、原因があ
っての結果のように結果のように受け取ることができす。

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