獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200503-89

排泄のしつけ
投稿日 2005年3月12日(土)14時01分 投稿者 みなみ

海さんの言うとおり、叱ることだけで排泄をしつけようとしても、それはあまり効果的でないと私も思います。そのことには賛成ですね(^^)
あまりにしつけについて長く書きすぎたので、叱ること(しかり方)についての方をメインに書いてしまったために、排泄などのしつけを「叱ること」によってしつけるべき、という風に取られてしまったのは致し方ないと思います(汗)

私個人、もちろん、叱ることによってしつけることは良くないと思っています。叱ることについては飼い主の取るべき態度として、一応詳しく書いたつもりなので、ニンゲンのいわゆる「しかる」と犬を「しかる」ことは少し異なるものであるということは分かっていただけるのでは、と思います。

海が好きさんの書かれたとおり、犬がある行動を習得もしくは消去するのにはあげられた4つがあるのは私も聞いた(というか学んだ)ことがありますので、その通りだと思います。よりしつけを犬にとっても飼い主にとっても楽しいものにするために、「褒めることによってその行動を強化する>>ダメということで行動を弱める」という図式にするべきだと思います。

個人的には、褒めることだけでしつけを全て行うことができたら非常的に理想的だと思うのですが、時には人間の言う「ダメ」という言葉の意味を犬に分かってもらっていた方が、犬が成長してきてしつけもまあまあされてきた時や信頼関係が十分に築けた時に、よりすばやく犬に理解してもらえる可能性が広がるのではと思ったのです。例えば、コードなどを誤って噛んでしまったときなど、「ダメ」の意味が分かれば「ああこれなけないんだ」と思うかもしれません。ちなみにあくまで、(1)「ダメ」ということばを過去に耳にしており、そのとき褒められなかったという記憶があること、(2)飼い主と犬との間に十分な信頼関係があり、アイコンタクトである程度相手の心情を察知できること、の2点が満たされている場合を想定しています。つまり、成犬に近くなった場合です(子犬の時には適さないかもしれません)。

最後に、しつけは褒めることによって強めるという意見に大賛成ですので、しかるよりも無視・ほめるによってしつけを強化するように頑張ってくださいね♪

P.S 海が好きさんへ
褒めることの補足説明をしていただき、非常に感謝しています。ありがとうごさいます(^^)しつけは褒めることでするものだと思っているのですが、「じゃあしかるときはどうするの?」という疑問がずっと自分の中にあって、それに対する解決策を模索してたりしたものですから、ついつい叱ることについてばかり書いてしまってました(笑)
いやあしかし、在学中からしつけを科学的に分析し、マニュアル化しようという動きがあったように思うのですが、文章のみで全てを伝えることはやはり難しいですね。ここにしつけの多様性が生まれる原因があると思います。といっても、態度やオーラなどといったものには人間同士の間でも認識に差があると思いますし、ハッキリ明確なコレだという風に文章のみで伝えることはかなり難しいと感じました。やはり、しつけ(トレーニング)も職人技の領域をまだまだ出れなそうですねえ・・・

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。