獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200508-63

マルチレス
投稿日 2005年8月8日(月)11時43分 投稿者 プロキオン

8月7日の W.Nさんへ
雌犬を避妊化する時期については、どちらの説でなければならないとい
うことはありません。結論とすれば、妊娠しなければよいのですから、
5歳であろうが、10歳であろうが、避妊できる状態であれば、それが
適期といえます。
子宮や乳腺絡みの疾患を予防的に考えたり、手術を受ける当人(犬)の
発育状態を勘案しての意見なのです。
したがって、小型犬、大型犬、早熟、晩生もありますので、手術を受け
る犬自身の体と相談してのこととなります。この時期でなくてはならな
いという絶対的なものではありません。
ワクチン注射やフィラリア予防を実施されていると思いますので、かか
つけの先生に相談されるのが適切だと考えます。


8月7日の りんさんへ
すでに、2人の方からレスがついておりますが、私も残されている犬に
おいて、そのようなことがないように気を配るべきだと思います。

「どう見ても危篤と思われる程、具合が悪そうだったのに」と記載され
ていますが、これでは、「突然死」とは言えません。
この危篤状態に至るまでの間に何をしていたのか、あるいは、まったく
そこまで気がつかなかったのかという問題が残ります。獣医師の世界に
は「3日前からの急患」というのがあって、時間外の深夜になって、「
急患」ということで飛び込んできた患者が、実は3日前から具合が悪か
ったということが、よくあります。医者においても、獣医師においても
、3日前から具合が悪かった患者は「急患」とは呼びません。
それが、時間外にやってくる飼い主さんに限っては、「急患」という表
現になってしまうようです。
獣医師は、動物が自ら治ろうとする力のお手伝いをしているのに過ぎま
せん。瀕死期の生命を蘇らす事ができる程、便利な力ではないのです。
15分程で最終転機を迎えたのであれば、その獣医師に医療上の落ち度
はなかったと考えるべきではないかと思います。

私の言葉もまた厳しいものと聞こえると思いますが、もう1頭、りんさ
んの傍に犬がいるのであれば、同じ轍を踏まないように心掛けていただ
きたいと思うのです。


8月7日の みゆちさんへ
クラゲやイソギンチャク等は、色彩も美しく魅力的な生物なのですが、
その食事の際に、「刺胞」というものをもちいて、餌を捉えたりします。
この細胞からは、分子量の小さい神経毒と分子量の大きい血液毒とが分
泌されます。
( 刺される動物の種類によって、毒の効果が異なって発現するらし  
  いのですが…)
「刺胞」が、そのまま皮膚に残っていれば、後から摘要する薬剤の効果
が妨げられますから、取りのぞいてくださいということになります。
もっとも、もともと透明に近かったり、浸透圧の関係で壊れてしまって
いたりしますから、確認しがたいこともあります。真水の強い水流でよ
く洗い流して下さいという表現もあるようです。
( うかつに擦って、その手にも被害が及ばないように )

「触手」というのは、この「刺胞」をもった触手のことを指して言って
いるのでしょう。


8月8日の ピンポンさんへ
金魚には、ランチュウやオランダシシガシラのように成長に伴って、頭
部に瘤が形成されてくる種類もいますから、種類の提示が必要です。
ま、しかし、お祭りの金魚であれば、所謂小赤や流金、出目金といった
ところでしょうか。
これらの種類の金魚であれば、外部寄生虫が発生してつくった傷が元と
なっているのかもしれません。
どなたか確認できる方に見てもらう必要があると思います。

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