健康管理とはフィラリア予防や予防接種というより（これは飼うからには基本と思って良いと思いますので）、毎日の体温、尿や便の量や性状、形態、色合い、匂い、食欲の有無、遊びの程度、鼻の濡れ具合等、普段の生活の様子を常に把握しておくという事だと思います。
犬でも猫でも動物というものの生命力は想像を絶するほど強いものがあり、感激する事が多々あります。
命というものはそう簡単には尽きないものだという事を、今まで何度も感じてきました。
よほどの事情がある場合は何とも言えませんが、大体においてそれが突然のように思えても、何かしらの前触れがあるでしょうし、それに加えて徐々に飼い主さんが感じる事があって病院へ来られるわけですから、それが少しでも早く判るように動物からのメッセージをいかに受け取るかだと思うのですね。
動物の言葉が人間には通じなくても、先方はこちらの思った事を殆どを理解してくれていると思います。こちらも一生懸命動物たちの心の言葉を理解してあげたいですものね。

毎日接している飼い主さんが獣医さんに説明する以外、獣医さんは普段の動物の状態を把握する事は出来ませんね。
それ以外はその子を見て想像でしか様子はつかめないでしょうし、動物達が訴える心でしか判断は出来ないですものね。
ですから飼い主さんは飼っている動物の代弁者であり、主治医であり、親で無ければならないと思うのですね。
飼い主さんにわからないことを獣医さんにわかって貰おうと思っても限度はきっとあるでしょうし、無理だという事も言えると思うのですよ。
動物からのSOSを一番最初に受け取れるのは飼い主だという事を思うと、私もうちの子達の命に対しての責任は重大だと自分自身も何時も感じています。