獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200511-112

マルチレス
投稿日 2005年11月13日(日)12時36分 投稿者 プロキオン

11月11日の しんざんさんへ
2歳までのワクチネーションとのことですが、しんざんさんのところの犬についてであれ
ば、パルボウイルス罹患犬ですから、相当に高い抗体価が獲得されたはずですから、今か
らのワクチン云々は、あまり関係しないはずです。
ジステンパーやレプトスピラを始めととするその他の疾病の問題ですよね。これは、基礎
接種が済んでいるのであれば、後は年1回ずつの追加を確実に実施するというだけです。
早期接種によって、これらのワクチンもブレイクしている可能性があるのであれば、改め
て接種されるのもよろしいかと思います。
ワクチン接種については、前回も述べたように接種しさえすればよいということではあり
ませんから、当該犬の月齢が正しいか、適切な接種方法がとられているかが大切です。
獣医師としては、必ず飼い主さんの目の前でワクチンの溶解と接種をするようにしていま
す。お互いに確認しあうということは大事なことです。
確認できないワクチン歴というのは、どこまで信用してよいのか常に疑念がつきまとうも
のです。
推奨のワクチネーションというのは、それぞれに言い分があるのでしょうが、私は移行抗
体によってブレイクされないということが大事だと考えています。せっかく接種しても効
果がないのであれば、接種する意味がありません。
それぞれの説にそれぞれの言い分があるのであれば、できる限り多くの成書に目をとおし
て、なっとくできるものを取り入れてください。


11月11日の あきこさんへ
2名の獣医師の見立てが異なっていたのであれば、これはやはり「半陰陽」であるか否か
は確認された方がよろしいでしょう。
# 私も犬の半陰陽というケースは、あまり耳にしたことがないので。

大学病院の診察とういのは、病院によって異なるかもしれません。電話予約して待たされ
てというケースもありますし、ご近所さんがサンダル履きで気軽にやってきているという
のもあります。
紹介状が必要なケースもあるように聞いたこともありますし、出身大学の獣医師でないと
冷たいという話もあるそうです。
話の内容にかなりのひらきがありますので、電話帳で直接問い合わせて見たほうが確実で
しょう。むしろ、しがらみのない方からの直接の問い合わせの方が本当のところを見るこ
とができるのではないでしょうか?


11月11日の ぽちのママさんへ
人間も動物も、体には恒常性というものがありますから、酸性水を飲んだから体が酸性に
なる、アルカリ水を飲んだからアルカリになるというようなことはありません。
血液がアシドーシスになる、アルカローシスになるというのは、体が病的な状態にあると
きだけです。
サプリメントや水によって体をコントロールしたがる、もしくはできると考えるのは、日
本人にありがちな考え方なのですが、東洋医学を反映したブームの演出にのっているだけ
のように思えます。
さて、相談の猫についてですが、アルカリ水で尿がアルカリになったと考えるよりは、膀胱炎があって尿のPHがアルカリ側に傾いたと受け取るべきでしょう。
アルカリとは、すなわちアルカリ金属イオンが含有されている水であって、ほとんどのア
ルカリイオンは胃液の強烈な酸性の洗礼を受けていることになります。この胃液の酸度を
上回るほどのアルカリであれば、とても飲用には供することはできませんし、弱いアルカ
リを大量にというケースも、そこまでの量を猫が飲んだりするものでしょうか?
おそらく、そのアルカリ水は無関係であろうと考えられます。
しかし、余分なミネラル、過剰なミネラルを摂取するというのも、たしかに勧めらたこと
とは言えません。猫の体にとっては余分な仕事を強要されていることになります。
アルカリ水がよくないと言った方もその点を伝えたかったのではないでしょうか。


11月12日の べんちゃんままさんへ
確かに最近は、いくつかの遺伝疾病について、検査を実施してくれる検査機関もあるよう
ですが、猫の肥大型心筋症については、存じません。
このような場合、直接検査機関に確認するというわけにもいかないでしょうから、情報を
教えてくれた方に再度確認してみることが早道だと思います。


11月12日の アセチルさんへ
ICUNとWWFは、そもそも設立目的からして異なる団体であると理解していますが、
「どうですか」と尋ねられても、「何がどうなんでしょうか?」。
両団体において、獣医師であることが特別に意味があるとお考えなのでしょうか?
私は優遇されることも、異端視されることもないと推測していますけどね。


11月12日の もっじさんへ
緊急性のある質問はネットでは駄目です。まず、主治医の先生に連絡を取ってください。
また、お腹の方の腫瘤も腫瘍かもしれないし、リンパ節かもしれないではないですか、診
察していないものが判断してはいけない範疇の話です。
で、手術の予定が入っているのですから、それまでの期間の過ごし方というのも、主治医
の指示に従うべきです。
すべての質問を冷たくはねつけているように受け取られるかもしれませんが、近日中にオ
ペの予定となっているのであれば、まず第一に主治医が優先です。
他の人間に相談するということは、主治医の先生が信頼できないと言っているようなもの
ですし、これに応じてあれこれ見解を述べるというのも主治権の侵害になってしまいかね
ません。


11月12日の ふたばさんへ
犬の尾やお尻という場所で、茶色の虫であれば、普通は蚤から疑います。大きさが2〜3
mmということであれば、毛虫や芋虫のような形態をしていますか? もし、そうであれ
ば、蚤の幼虫ということもあるかもしれません。
蜘蛛のような形態であれば、スキーさんのおっしゃるようにマダニの方かもしれません。
蚤やダニということであれば、駆虫薬を使用しているのですよね。この適用されている薬
は量販店で販売しているものでしょうか? 動物病院で処方してもらったものでしょうか
? そして、指示された正しい使い方を守られていますか?
これらに問題があるようであれば、薬が効いていないのかもしれません。
正しく使用しているのであれば、その虫を直接見てみる必要がありそうです。


◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。