獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200602-120

まなさんへ
投稿日 2006年2月10日(金)08時40分 投稿者 けりーずはうす

鼠径ヘルニアとは、鼠径部の腹膜が胎児時代に癒合せず、腹腔内の脂肪組織、もしくは臓器が皮膚の下に出ていることをいいます。
両側のこともありますし、片側のこともあります。
確かに、ヘルニアは穴の大きさによっては、成長に伴い塞がってくる事がありますが、
この判断はやはり獣医師でないと分からないと思います。
単純に飛び出しているものの大きさ(ポコッと膨れている部分)が判断基準ではなく、
実際に触診にて穴の部分を探し当て、大きさをみます。

また、治療は外科的処置しかなく、生後1年前後で塞がらない場合、手術をすることがあります。
もちろん、塞いでしまうのが理想ですが、飼い主さんの中には、手術を望まないこともあります。
しかし、犬がメスで、子供を産ますことがあるなら、妊娠する前に、手術を行います。

と難しいことを述べましたが、手術で塞いでしまえば、完治する訳で、一生治療する病気でないことは、ある意味、前向きな病気の部類でしょう。
楽観的過ぎますでしょうか・・・。

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