お邪魔させて頂きます。私も獣医師です。
私も、「「ケタミン」を使用しない病院の手術は危険」というのは言い過ぎだと思いました。
でも、「ケタミン」が使えないのは大変なことだとも思います。ケタミンが麻薬になると聴いて
私も悩みました。潔くケタミンを捨てるべきかと。でも、あらためていろいろ考えるとそれは無理と
判断し、先日免許申請してきました。私も、びっくりするほど簡単なものだったのでほんとにこれで
いいの？って思ってしまいました。
悲しい小話なのですが、今回のことでウチも麻薬を使うぞとスタッフに言ったところ、
え〜〜大丈夫ですか〜〜？？って言われてしまいました。それはどういう意味かなんて
聴きませんでした、自分自身も内心そう思っているので。ウチみなたいな小さいところで
麻薬？　いいのかな〜って思っています。ただ、ウチでは当面、ケタミンだけにするつもりです。
ホルヒネはなんか使いづらいそうなので、たぶん使わないと思っています。そういう意味から、
V先生の前提はまちがってうるように思います。でも、法律上は仕入れできないわけではないし、
他の先生はどうなんだろうと思っています、ほかでどんどんつかわれだしたらどうしようなんても思っています。
それと、よからぬ人に目をつけられたらというのも、ピンときません。ここがのどかな田舎だからなのかもれませんが。ただ、私も漠然と、このままどこの動物病院でも麻薬を扱うようになっていいのか、ちゃんと説明はできませんが、なんとなく不安には思っています。

今 先日届いた獣医学雑誌の『どうする麻酔　2006』というのを読んでいます。
やっぱりケタミンは捨てがたい、あらためてケタミンはいい薬だと思いました。
またこれから麻薬は使えるようにしていた方がいいと思いました、そういう意味では今回の事はいい機会、
いいきっかけとなったように思います。そこで、ふと思ったのですが、
ケタミンが麻薬になったら、ケタミンを使わない言い換えれば麻薬を使わないとされる先生は、
その後どうされるのでしょうか？そして、なぜ簡単に免許とれるのに使えるようにしないのか...
どうしてなんでしょう。もちろん、ケタミンかわる薬があるということならそれでいいのですが。
やっぱり、麻薬の取り扱いの社会的責任の重さが、ケタミンの必要性より上回っているからということなのでしょうか？それとも、管理が難しいからということからなのでしょうか？薬の管理についてはケタミンが麻薬指定されなくてもちゃんとすべきことだと思います。それができていれば社会的責任は果たせるとも思います。そういうことができないから、使わないとうことではないとは思うのですが、どうなんでしょう？　こう考えると、
ケタミンが麻薬となったあと麻薬が使えない動物病院はどうなんだろうって思ってしまいます。そして、
悩んだあげく麻薬免許をとったものにとっては、「麻薬を使用しない病院の手術は危険」
と言い切ってもらってうれしくも思いました。これで、飼い主さんに先生のところでも麻薬扱うの〜〜いいの？？って言われなくてすみそうだし。

今回のケタミンの問題ついては、自分のことだけ考えていたように思います。でも、
一連のやり取りで、そうか〜〜事は獣医医療の問題だけではないのかもと思いました。