獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200604-72

マルチレス
投稿日 2006年4月11日(火)11時33分 投稿者 プロキオン

4月10日の bicoさんへ
血液検査についてですが、ご質問内容については、むしろ街の臨床医である私達の方が
お尋ねしたいくらいです。
血小板については、とても小さなものですから、「大きさ」という概念ではなく1ml
とかの一定の量の中にどれくらいの数が存在するかということが問題であって、測定も
そのようになっているはずです。
基準値と言ってよいのかどうかはよく分からないのですが、
   1ミリ立方中に 120〜800x10の3乗 個 

という数値がウサギの本に記載されていましたので、血球計算機のフィルターの設定
をされたらよいのではないでしょうか。
顕微鏡を用いて計算盤で直接カウントされるのであれば、赤血球の数は人間とそう変
わりありませんので、同様の方法でカウントすることが可能です。


4月11日の aya さんへ
狸がすぐに死んでしまう、しまったということであれば、なんらかの疾病に罹患して
いたとか負傷していた可能性があります。
野生動物が簡単に捕獲されてしまうということ自体が、普通ではない状態と受け取ら
れます。狸の診療というのは、どのような疾病があるのか、どのような治療法が実施
可能なのかは、街の臨床医は教わってきておりません。そのための免許でもありませ
んし、国も法律で診療対象動物としていません。
狸や他の野生鳥獣を診療するか否かは、獣医師各人の診療方針にゆだねられているだ
けです。

で、質問にそってですが、どの県にも「鳥獣センター」が設置されていますので、そ
ちらへ対応をお願いしてください。野生鳥獣は、個人が所有することは禁じられてい
ます。保護であっても、許可が必要とされる行為です。
常在しているかどうかまでは、保証の限りではありませんが、専門家あるいは取り扱
いに慣れた方がいる公的機関にお願いするのがよろしかろうと考えます。


4月11日の 晴海さんへ
赤ちゃん猫の足が見えているということであれば、出産の途中なのでしょうね。
慣れない若い母猫が不安からウロウロしているのか、難産で困ってウロウロしているの
かまでは分かりませんが、歩き回っているのでは、赤ちゃんも駄目になってしまうかも
しれません。
よくあることなのかということですが、野良猫であれば、そのような状態で人前に出て
くるというのは稀なことではないでしょうか?  困ったときに人間を頼ってのことで
あれば、人間と暮らしていた経験があるのかもしれませんね。
いずれにしても、そのままでは良いということにはならないでしょう。


4月11日の mikiさんへ
牧場ということであれば、豚を飼育する前に養豚関係の書籍を用意しておくべきだった
と思います。動物を扱ううえで、素人とは受け取れませんので。
まあ、今からでも用意してください。
鉄剤は、投与する人もいますし、しない人もいます。必要不可欠ということでもないで
すが、心配であればということになります。動物園もそういう考えだと思います。
豚の飼育相談であれば、養豚試験場や畜産試験場が、疾病相談であれば、家畜保健衛生
所が、それぞれふさわしい相手です。

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