意見交換掲示板過去発言No.0000-200605-114
re:フィラリア予防について2 |
投稿日 2006年5月10日(水)22時18分 投稿者 ?田舎の獣医
プロキオン先生に追加です。 フィラリア症に知識のない人に分かりやすいように 全く同じ内容ですが少し噛み砕いて説明します。 フィラリアは蚊による吸血で媒介される(うつされる)寄生虫疾患です。 検査でわかるのは感染してから半年以上経っている、 すでに心臓や肺の血管に寄生して宿主(犬)の健康を害している段階の寄生をみつけます。 これにたいして、一般的にいわれる「月に一度の予防薬」で対処出来るのは 蚊が吸血する際に媒介され生体に侵入して、まだ筋肉内に存在している幼虫です。 この、筋肉内に存在する段階の(感染して1ヶ月程度)のフィラリアは 検査では感染しているかがわかりません。 だからフィラリアの予防とは 「感染していることを前提に飲ませる薬」 であり、 「生体に安全な薬用量で飲ませられる期間はおおよそ感染から一ヶ月以内である」 ということなのです。 質問者はフィラリアが感染したらすぐに検査でわかる、という誤解をしているのでしょうね。 検査でわかるころには大なり小なり、生体にフィラリアの影響はでてしまっているはずですので、 フィラリア症を認識しており、その病害がら愛犬を守りたいという認識があるのであれば、 月に一度の服用、または半年ごとの注射による予防をおすすめしますよ。
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