獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200605-248

たまつさんへ
投稿日 2006年5月21日(日)22時25分 投稿者 けりーずはうす

食べたいけど、舌が痛い・・・ジレンマですね。
きっと本人(犬)ももっと食べたいのにな、と思っていることでしょう。

治療についての獣医師のコメントや投薬に行くまでの経緯が不明ですので、年齢から
手術をすることを断念されたのではと想像しました。

高齢動物の癌についての治療は、その動物の体力、食欲を含め飼い主さんの考え方により
千差万別であり、大変難しいところなのです。
私はたまつさんの犬さんの状態も見ていないので、あくまでも一般論として参考にしてみてください。

麻酔に耐えられそうなのであれば、「食べる」事に重きを置くために、舌の癌細胞のみ
取り除く手術を行なう。
と同時に、いずれまた舌が痛くなって食べられなくなった時のために、食道から胃にかけて
カテーテルを留置しそこから流動食を与えられるようにしておく。
または、胃に直接胃瘻チューブを留置してしまう方法もあります。

こうなると、「食べる」楽しみはなくなりますが、お腹を満たすことはできます。

この方法が必ずしもいいとは限りません。しかし、食べる元気があるのに、食べられなくて
やせ衰えていく状態をみるにしのびない場合は、これしかないでしょう。
また、食べるという楽しみがないのであれば、そこまでしなくても・・・というお考えも
あるかもしれません。

他の先生方もこれ以外に何かいい方法を提案してくださるかもしれません。

たまつさんがんばってくださいね。

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