獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200606-68

はたのさんへ。
投稿日 2006年6月5日(月)09時31分 投稿者

究極の選択ですね…。
私にとっては短命のリスクを負うのも、常時ひもじい思いをさせるのも、どちらも非常に辛い事です。
しかし愛犬の気持ちを考えれば、寿命に関心があるとも思えないので、常時ひもじい方が厳しいのでしょうね。
私の願いは、健やかなる成長であり、健康体での長生きであり、少しでも長く一緒に過ごす事です。
寒天ゼリーや高野豆腐で空腹を補う行為は、短命のリスクを負う事になってしまうのでしょうか?
だとしたら、私にはどうしたら良いのか判りません。
ご飯に気を配り、痩せても太ってもいない筋肉質の体を維持したいと思ったのも、元々結構な運動をさせていたと前述しました様な行動をとっていたのも、全ては健康で長く傍に居て欲しいと願えばこそです。
フードは適正な体に合った適切な量、それに寒天ゼリーと高野豆腐を混ぜ、1日3回与える。
嘔吐をしなくなってもこれでは駄目ですか?

私は肥満を恐れています。
理由はお爺ちゃん犬で、肥満に因り腰を傷め、一時期半身不随になった事があります。
三ヶ月間、休診日以外は毎日治療に通いました。
彼の症状は重いと言われました通り、一ヵ月以上、何の治療の成果も見られませんでした。
“二週間以内に何らかの兆しが見られなかった場合には、治らないかも知れないから覚悟して欲しい”と言われていたので、絶望的な気分でした。
自己排泄が出来なかった為に、膀胱を直接圧迫して排尿させたりしましたが、その際には私が不慣れで下手なせいもあって痛がって鳴くのです。
動かない後ろ足を引き摺り歩くので、気付けば足の甲に酷い擦過傷が出来ていたりもしました。
彼にもう一度立って欲しくて、また走らせてやりたくて、関節が固くならない様に足を持って動かす事と、血行を良くする為のマッサージを、想いを込めて暇さえあればやっていました。
獣医師に、立とうという意思に反して動かない足は、恐怖心を抱かせ自信を喪失させると聞きました。
自力で排泄出来ないのは屈辱なのだそうです。
彼がそんな気持ちでいる事を知り、一生このままなのかも知れないと思いながらいざって歩く姿を見ているのはとても辛かったです。
そんな経験から、絶対に肥満にはしたくないのです。
かといって、嘔吐する程の空腹を、開き直って放置する事もまた、出来ないのです。
すみません…。

昨晩と今朝、寒天ゼリーを加えたご飯をあげてみました。
今の所、嘔吐はありません。
今日から3食にし、高野豆腐も試してみます。

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