獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200607-287

疾病予防を目的に避妊手術をすべきかですが
投稿日 2006年7月26日(水)07時41分 投稿者 ムクムク

私のFAQを昨夜アップしたのですが、昨夜の内にメールを頂戴しました。
その方とメールでやりとりしてもネットのためにはならないので、掲示板で
私の考えの補足説明をさせていただきます。
私は避妊手術を疾病予防を目的に行うことは、メリットデメリットを考えると
行うべきではないと考えています。
説明に山下先生の統計を使わせていただきます。
http://www.vets.ne.jp/faq/pc/spay004.html
アメリカの統計では健康な犬の麻酔での死亡率は0.11%です。
つまり909頭に1頭の死亡率となります。
乳腺腫瘍の発生率が500頭に1頭です。
でも犬の乳腺腫瘍は不幸な経過を取る動物もいますが、初期に適切に処理すれば
かなり治癒します。
では、500頭に1頭の発生率の病気のために、909頭に1頭の死亡率の予防処置をするのは
いかがでしょうか。
だって、909頭に1頭は更年期までどころか麻酔で死亡するのですから。
同じアメリカの統計ですが、人の麻酔死の確率は長く1万人に一人台だった
そうです。
善意の骨髄提供のドナーが麻酔死することがあって医療者が努力し、二十数万人に
一人に死亡率を下げたと新聞で読んだことがあります。
動物分野でも麻酔死の確率は今後も下がっていくとは思いますが、現状の統計では
とても疾病予防だけを目的に避妊手術をすることはメリットがあるとは私は
考えられません。

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