獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200611-76

re: セキセイインコの手術
投稿日 2006年11月12日(日)11時35分 投稿者 プロキオン

少し、お尋ねしたいことがあります。

>今年春頃から腫瘍ができ、高齢なので除去手術はしない方がいいとのことで

この腫瘍というのは、確定診断がついていたのですか、その正体によって、治療の方針
が左右されますので、その点はとても大切なことです。
また、手術しない方がよいとは、誰の意見なのでしょうか? 診断された先生の意見な
のでしょうか。

>腫瘍から血の塊のようなものが出てきた為その部分のみ可能なら除去してもらおうと
 病院に連れていったところ(親が連れて行きました)、

かってに除去されてと記載されていましたが、連れて行ったご両親とアロマさんとの間
では、どこまで話あわれていましたか? 上の部分を読むと、ご両親の話から摘出へと
話が進んだとも受け取ることもできますが、その点はどうでしょう。
腫瘍からの出血を止めるには、腫瘍を形成している細胞塊が崩れてしまうことがあるの
で、直接腫瘍に血液を供給している血管を探し出して、それを結んでしまわないとなり
ません。これがキチンとできていれば、そのまま切除してしまうことの方が話が早いと
いうことにもなります。
どのような形での止血の依頼であったかをご両親に確認していいただく必要があるかも
しれません。

>そのまますぐに帰宅してもよいとのことで連れて帰ったところ死んでしまいました。
 原因はやはり高齢の為体がもたなかったのでしょうか。それとも麻酔によるショックで しょうか。

術後の保温や経過観察についての指導はなかったということになるのでしょうか? でき
れば、この点は手術した病院が管理する方が望ましかったように思います。
年齢の問題は手術侵襲とかねあいとなりますので、なんとも言えないように思います。
直接診察していなければ、判断できないことがらです。
麻酔はおそらくガス麻酔ではないかと思いますが、これに耐えられないのであれば、最
初から手術は適応ではありません。無麻酔で、処置するのであれば、クライオサージャ
リーというような凍結処置が必要です。まあ、これとて、なんでもかんでもというわけ
には行きませんが。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:ホームドクター・専門診療・救急:神奈川最大級のプリモ動物病院グループ様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。