獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200701-124

Re:犬の排卵日
投稿日 2007年1月22日(月)11時07分 投稿者 プロキオン

私も、けりーずはうす先生の意見と同じ考えです。

犬の交配においては、精子と卵子の生存期間(時間)から、交配適期と考えられる1週間くらいの間に1〜2回交配することで、ほとんどのもので受胎が成立します。このことについては、雌犬の膣のスメアーを検査するしないにかかわらずということになります。
つまり、スメアー検査まで実施しているのであれば、なおのこと交配適期が搾られてきていると考えるのが普通だと思います。

そのようにしているのに受胎が成立しないというのであれば、雌犬の問題、雄犬の問題、検査手技か判定の問題と3点に分けて問題のありかがあると考えることができます。
雄犬も問題は、精子の検査でもできますが、けりーずはうす先生のおっしゃられているように尋ねれてみればすぐにわかることだと思います。
検査の問題というのも、むずかしい手技のものでもありませんし、自分で実施しているのであれば、まず疑うということはありません。なによりも、先に述べたように検査なしでも多くの犬が発情徴候からの日算で妊娠が成立しているのですから、交配適期と異なる所見が得られたという結果が出ていたのでない限り、これを疑う必要性がないように考えられます。
で、残る雌犬側の問題です。
出血期間が25日程続いていたあり、その長さを気にされておられましたが、長い短いは個体差がありますので、いちがいには言及できないのですが、まあ、長い方に入るのではないかと思います。
仮に長いとした場合には、卵胞ホルモンが大量に分泌されている可能性があります。乳牛の場合ですと、搾乳するためには、その前提で妊娠と分娩が必須のことです。何回も人工授精しているのにもかかわらず妊娠が成立しない牛を「リピートブリーダー」と称しています。この原因が卵胞ホルモンが強すぎてという現象が原因となっていることが多いようです。(卵管の閉塞や子宮内膜炎も結構多いですが)

つまり妊娠が成立しない原因を3つに大別すれば、雌に由来する原因がより多く存在し、かつ最後まで残りやすいので、懸念されるところが多いということになるのではないかと思います。

なお、人間用の排卵予測器は使用したことがありません。

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