猫を見ていると仲の良い猫と悪い猫がいるようですから、気が合う合わないはあるのかもしれません。
恋愛感情の方になるとどうでしょうか？

雄猫は生まれたばかりの赤ちゃん猫を食い殺すことがあります。母猫も必ずしも赤ちゃんを守ろうとするわけでもありません。より強い雄猫の子供（遺伝子）を我が子として残すことが子猫自身の生存率を高めると説明されています。
この現象はライオンのプライドと呼ばれる集団においては、かなり知られたことのようです。プライドの雄が若く強い雄に負けて追い出されてしまっても、雌達は新しい雄に反抗もしませんし、それまでの古いほうの雄を庇うこともしません。より強い血を次世代に伝えることが選択されるということになるのかと思います。
このことは、プライドにおける実権は、雄ではなく、雌が握っているということになるのかもしれません。

猫の発情期における争いも、特定の雌個体が好きだから奪い合うということではなく、強い雄から交尾のチャンスがめぐってくるからということのように考えられています。
また、雄も雌も、１つの発情期間の間に、特定の相手だけでなく、複数の相手と交尾することもあります。これも貞操観念とは別になります。

次世代により強い血を伝えるという事から、一旦切りはなしてみないと恋愛感情のあるなしは、分からないことなのではないでしょうか？