獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200709-51

Re:Re:Re:急性多臓器不全について
投稿日 2007年9月8日(土)11時20分 投稿者 けりーずはうす@動物よくある相談お世話係

多臓器不全とは、病気による死因につながる結果であって本来の意味の病名ではありません。
この病態になるには、必ずプロセスがあり、いきなり多臓器不全には陥らないということです。
このプロセスの原因として考えられるのは、中毒ももちろんなのですが、さまざまな病名が浮かびます。
この季節であり、若いということから真っ先に思い浮かぶのは熱中症でしょう。
またその他では、この事例に合わないかもしれませんが、交通事故による重度のショック状態、重度の心臓疾患、人であればエイズなども考えられます。
初期の病気から多臓器不全に陥るには、熱中症や重度のショック状態などであれば数時間ほどでこの状態になりますし
人のエイズのように徐々にウィルスが臓器を冒していくことでなってしまうこともあります。

いずれにしても、今回のご相談のケースは、多臓器不全に陥る前の症状を見逃してしまい
結局診察した獣医師が下すことができた診断がこの病名であったということが考えられます。

なお、「レスキュー犬」との表現がありますが、これは災害救助犬などに使用される「レスキュー犬」と誤解を生じやすい表現ですので
今後は「レスキューされた犬」や「保護された犬」などの表現にかえていただくといいとおもいます。

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