多くの皆様からのお返事がついていますが、これは質問者の方へだけでなく、また質問者のご友人へというのではなく、ここへいらしている多くの方へ向けてのメッセージです。

世に「安楽死」と申しますが、これはどうやっても命の強制終了なのです。
動物さんの状況によっては、あるいは飼い主さんによっては、やむ終えない最良の選択であることもあります。それは確かでしょう。
ただ、命を強制終了するのは、「死」ではなく「殺」である事も確かだと思います。
もしここを訪れる飼い主さん、あるいは獣医さんが、今後「安楽死」を考えることがあるならば、そして迷うことがあるならば、「安楽死」ではなく「安楽殺」であることを思い浮かべて欲しく思います。
人は言葉遣い一つで、イメージも考え方も変わることがあります。
「安楽死」ではなく、「安楽殺」がその子にとっての最善の福祉であるかどうか。
たとえ直接手を下すのが他人（獣医師）であっても、「殺す」という判断をしたのは、飼い主さんです。「穏やかに死を迎え入れる」のではなく、「穏やかに殺す」のだ、という事を、飼い主さんは覚悟して欲しく思います。
私は「安楽殺」という言葉に出会ってから、「安楽死」の選択が、より遠いものになりました。