準備として、外でおしっこをしたときにティッシュ等にすばやくおしっこを染み込ませて取っておいてください。それが「ここでしていいんだよ」の匂いの目印になります。

実践。家を出たすぐのところにケージ内に置く予定のトイレを置いておく。そのトイレにおしっこの匂い付きティッシュを乗せておく。出かけるとき犬がその匂いを嗅いだら「よしよし、そうだよ、それがトイレだよ、シーシーだよ」とやさしく声をかける、そのあと今まで通りに外でおしっこをさせ、家に入る前にもう一度トイレの匂いを嗅ぐように誘導してから家に入る。
おしっこをしてきたという実感と、ここ(トイレ)にもおしっこの匂いがあるという発見、この両方を犬に感じさせることで「ここ(トイレ)でしてもいいんだな」と犬はわかってきます。根気よくこれを繰り返してください。
外でおしっこをするときに「そう、シーシーだよ、シーシーね」など合図の言葉をかけて覚えさせれば、トイレのところに行ったときに「シーシーね」の言葉でおしっこをうながすことができます。これも毎日、根気よく繰り返し。
本格的に足が弱って外に行けなくなるまではなかなかトイレを使ってくれないかもしれませんが、犬自身がもう外は無理と自覚したら自分からトイレを使うと思います。
「ここでしなさい」と教えるというよりも、「ここでしていいんだよ」という場所をわからせておいてあげるという感覚でいるほうがいいと思います。そのためにも犬トイレの近くでは常にやさしい人でいてください。許された場所ということが犬にわかるように。
外でよくおしっこする場所、そこが土ならその土を少し持ってきてトイレに置く、草の上ならその草を少し持ってきてトイレに置く、そういう工夫も「ここでしていいんだよ」になります。