獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200802-76

Re:健康診断書(Health Certificate・英文)について
投稿日 2008年2月18日(月)11時52分 投稿者 プロキオン

これは、街の動物病院には無いのが普通でしょうね。というのは、犬を連れて行く輸出先国によって求めている内容が違っているからです。フランスにはフランスの、ドイツにはドイツの基準がありますからね。アメリカでも1つの国であると言っても、ハワイやグァムとアメリカ本土では求めるものが異なっているはずです。

1、健康証明書
2、狂犬病予防注射済証明書
3、ジステンパー等のワクチン済証明書
4、指定フォーマット
5、動物検疫所の輸出検疫証明書
6、翻訳文
7、相手国行政機関の発行の輸入許可証
等の書類が関係書類としてあげられるのですが、この書類が相手国によって必要であったり、必要でなかったりします。
たとえば、オーストリアでは、2・4・5・6が必要とされ、国名の似ているオーストラリアでは、1・2・3・4・5・7が必要というということのようです。(私が読んだものによるとですが)
お尋ねの内容は街の動物病院に尋ねるべき内容ではありません。まず、出国先の大使館に問い合わせて、どのような書類が必要なのかを確認することです。それに応じてそちら経由で必要な書類を取り寄せて、いままで罹っていた動物病院に記載やサインを貰うことになります。
また、マイクロチップ挿入後の2回の狂犬病ワクチン接種と狂犬病抗体価の測定は、実は相手国ではなく、犬の再入国を念頭に日本が設定している基準です。狂犬病発生国で犬が行ったきりの一方通行の場合は、これを不用とする国もあります。
ですから、なおのこと相手国の求める基準を確認しておくべきかと考えます。大使館といえども日本国内にあるわけですから、日本語は通じますしね。
アメリカやヨーロッパ諸国のように犬の輸出入がある相手国ということになると、国の動物検疫所でも関係書類は承知していますし、用意してあったりということもあります。
英文が欲しいということですので、おそらくは、検疫所で間に合うのではないかと想像しています。アメリカ本土であれば、1・2・5の書類ですね、ハワイなら1・2・3・5・6、イギリスなら1・2・5・7という具合です。
もっとも、これは1998年時点での内容ですので、それ以降の事は私も確認していないことを付け加えておかねばなりません。

個人的には、ヨーロッパでの警察犬の競技会へ参加するシェパードと韓国への帰国する飼い主さんに同行する雑種犬の2回の経験があるのに過ぎません。
シェパードの場合は飼育者がすべて承知していて最初から書類持参でしたので内容を確認してサインしただけでした。雑種の場合は大使館に確認していただきました。こちらは、日本語でOKということで書式もありませんでしたので、ワクチン証明書以外に 当該犬の健康状態に異常はなく、周辺では伝染病は発生していない旨の書面を用意しました。


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