獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200803-3

Re:歯の手術を受けましたが。。。
投稿日 2008年3月1日(土)18時18分 投稿者 ケイ

発言が被るかもしれませんが症例をふまえて。
消化に対しての心配ですが、ほぼ問題ないと思われます。
当院でも歯の治療は積極的に良く行いますが、犬の歯は犬歯でまず食いちぎり臼歯は一番後ろの臼歯は若干すりつぶせるようにできていますがほぼ丸呑みをします。
結果、フードの大半を丸呑みしているような犬では問題になりません。
当院においても、犬歯以外すべて抜歯した例もありますがフードは通常どうりです。
ただしチワワや小型犬、老齢犬、良く租借して食べている子については時々お腹を壊すことがありますので半砕けのフードを作ってあげてもらっています。これはごく稀です。
やわらかいフードばかりあげていると歯石はつきやすくなり、デンタルケアもしにくくあとあと問題が起こります。
読んでいると担当獣医師さんからの飼い主さんへの説明が足りなかった部分もありご立腹な部分もあるでしょうが、術前検査では分からず処置しているうちに抜歯が必要と判断され、犬のこの後を考え残せる歯は残し残せない歯を抜歯されたのだと思います。
抜歯をしなければ歯根や歯肉から全身に細菌感染や疼痛により悪影響が出ることがあるからです。実際に診ていないので抜歯理由については推測。
先の飼い主さんも書いておられますが、硬いジャーキーや蹄などを歯石予防にとショップですすめられ、臼歯の歯冠が割れたり歯根部破断などペットブームもあり事故が最近は多いです。
コンポジットレジンの使用頻度も当院でも高くなり、歯科用レントゲンも必要になってきています。
話を戻しますが、もし抜いた臼歯の部分が気になるならば、義歯・デンタルインプラントという方法もありますので獣医師と相談されてはいかがでしょうか?
この技術にはまだ解決されていない問題点もあるよう(角度や大きさ、深度、硬度、噛みあわせの方法など)ですが、ドッグショー用の犬の飼い主さんなどはやられる方が多いように研修会などでは聞いています。
現在の抜歯後の状況がどのようになっているかはわかりませんが、経過観察はご立腹でも担当獣医師さんに診てもらうようにしてください。

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