獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200805-84

Re:犬の死因について教えてください。
投稿日 2008年5月9日(金)22時32分 投稿者 りんママ

田口先生もふれられておりますが、レトリーバー種には癌が多い犬種でもありますね。
人も動物も皮膚表面に発生した癌であればまだ触診ということで分かることもあるでしょうが、体内の癌は、なかなか気がつきにくいです。
実家の愛犬(雌)についてご参考になるか、過去にも何度となく書いておりますので詳しくは過去発言などを検索してご覧いただければと思います。
状況としては父が散歩に連れて行った際に急に腰が抜け立てなくなりました。
随分と我慢強い犬でしたが何時間も泣き叫んでおりましたので、かなりの痛みが合ったのであろうと思います。かかりつけの病院に連れて行きましたが手の施しようもなく、夕刻までも持たないであろうと言うことで自宅に連れ帰り安楽死させました。
痛みが出ていないのであれば他の方法も視野に入れたと思いますが、痛みに強かった子が泣いていたのですからその時の決断には後悔はありません。

前置きが長くなりましたが、我が家の犬の場合には不妊手術をしておりませんでしたので発情の度に偽妊娠を繰り返していたことも一因、高齢域になり子宮蓄膿症や乳腺腫瘍になり亡くなる前4年の間に2年ごとに再発しており2度手術をさせて両側の乳腺切除の手術をさせておりましたが、2度目の手術の際には、もし再発した場合には体力的年齢的なことや心疾患も出てきておりましたので麻酔は難しい都の判断で3回目はもう手術は難しいだろうという話をしておりました。(最後の2年間は狂犬病の予防接種も免除処置をして頂いておりました。)
父が剖検を嫌がりましたのでしておりませんが、2年おきにガンの再発もあり今回もたぶん腹腔内へ再発していた腫瘍が破れたのが原因ではないかと状況から推測をしております。
これも推測ですが食欲の割に体重が増加しておりませんでしたので、癌性悪液質になっていたのかもしれません。
ただ、剖検をしたからと原因が分かるわけでもありませんし、新たな疾患が分かることもあります。私の父は、悪性リンパ腫が分かったのも偶然からでした、半年闘病生活をし一旦は寛解状態になりましたが、結局3ヶ月で再発しました。その時に初期の膵臓癌があることが偶然わかり、およそ1年の闘病の後に亡くなりました。直接の原因は膵臓癌起因によるDIC(多臓器不全)状態になった為です。亡くなった後に献体で剖検をお願いしました。これは、治療や診断に疑問があってではなく、主治医には患者家族として随分と治療に関して意見を聞いて頂いたこと、お世話になったので、治療の効果の確認や病気で闘っている患者さんの為になるならという父の意志と家族の思いからお願いしました。剖検で前立腺癌もわかりました。転移ではなく原発です。

急に亡くなられると、とかく飼育方についてご自分を責めてしまいます。
でも、アニーちゃんは精一杯生きていたはずです。
最後まで楽しかったままお空に旅立てたのですから。
今はまだ、お悲しみが深く自責に思いが強いと思いますが、お心が早く落ち着くことを願っております。

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