マレック病ということになりますと、好発日齢は４０〜６０日くらいになるかと思いますが、その範疇には入るかもしれません。
病名であるマレックは人名にちなんでおり、マレック氏病が本来のところです。これは、鶏における「リンパ性白血病」と区別するためにわざわざ被らないような病名とされています。
今、「白血病」と申しましたように病巣の変化というのは、リンパ球の増多による腫瘍性のものが主体となります。しかし、病態としては、マレック病ウイルスの感染による炎症性疾患による感染症疾病ステージとこの後にある腫瘍性疾患としてのステージに大きく分けられます。
他の鶏に感染する白血病であれば、養鶏農家にとってみればオールアウトすべきなのですが、これが必ずしも効を奏さないところがこの病気のやっかいな点です。野外においては、とくに日本では、相当に汚染がすすんでおり、清浄化が著しく困難となっています。

考え方が正しいとか誤っているとかは、別にして、学校のそのチャボが他の養鶏農家の汚染源となる可能性があるとしても、お書きになられている周辺環境からはあまり高い可能性とも言えないようですし、養鶏農家における鶏や餌のルートからの感染の可能性もありますから、疫学的には感染源として特定することはむずかしいかもしれません。

家畜保健衛生所の検査ではニューカッスル病は否定されているという解釈でよろしいのですよね。