獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201009-34

Re5:麻酔がかけられない犬の口腔ケアについて
投稿日 2010年9月12日(日)03時50分 投稿者 パールちゃん

痛みがあってもそれまでなにかしら食べて生きてきたのですから、繁殖場からの犬ということでケアについてそれほど心配する必要はないと思いますよ。
口腔の状態が悪いとたしかに心臓などに影響が及んで亡くなる原因になったりしますが、根本的な治療をすることが最善で対症療法はそれに劣るということではないです。
痛みはないほうがいいですが、痛みをなくすことが無理ならできるだけ痛みを軽くすればいい、痛みを軽くすることもできないなら他の楽しいことで補えばいい・・・繁殖場のケージのなかでいつのまにか死んでいたなんていう一生ではなく、名前を呼ばれ、やさしくさわってもらい、心配され、そして旅立っていく時間を用意してあげるだけでいい・・・そう思います。
化膿止めや痛み止めを多用してもし別の病気を引き出してしまってもかまわない。一日でも長くと願うのは飼う側の思い。犬は今日が快適で楽しければいいと思っている。自分主体で考えるか犬主体で考えるかで対応は変わりますが、犬に聞いてみればきっと「明日の心配して今日がつまらないより、明日のこと考えずに今日楽しいほうがいい」って言うでしょう。
繁殖場から捨てられたうちのミニチュア・ダックスフントばあさんをコスモスさんにお見せしたいですワ。全身ボロボロの歯抜けばあさんですが青春真っ只中みたいに今日も一日楽しく過ごしました。明日死んじゃうかもしれない体。でもいいんです。今日とっても楽しくてゴハンもたくさん食べて気持ちよくスヤスヤ寝ている。それで充分です。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。