獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201207-38

半飼育放棄について
投稿日 2012年7月16日(月)11時26分 投稿者 J 

ご近所に気になる柴犬がいます。どうか皆さまのご意見をお聞かせ下さい。

昨年秋ごろに近所に越して来られたお宅なのですが
御親戚が飼えなくなったという柴犬の女の子(マロンちゃん)を
引き取られたとの事ですが、その子がとても可哀相な状態にあります。
動物好きな私や私の家族の価値観なので飼育放棄に当たるかどうか
判断できずこちらにご相談させて頂きました。

外飼いで真っ暗な車庫の奥に身体を小さく丸めて
何とか寝れるような小さなゲージに入れられっぱなしです。
ゲージ内にフードと水は置かれています。
散歩は小学校低学年高学年の息子さんたちが交代で
排泄のみ程度の短い散歩に朝晩行かれているようですが
時間はまちまちのようです。
外で排泄の癖がついているようで散歩時まで我慢しているようですが
もし下痢などでゲージ内で排泄をしてしまうとそのうえで過ごすしかありません。
風通しも悪く車がある時は外は何も見えない環境です。
この場所で夏を迎えるのはマロンちゃんにとっても初めての事と
思いますのでこれから暑くなるに従って健康状態が心配です。
少し前までは車庫内に短い紐で繋がれていたのですが
最近このゲージに入れられました。
昨日このご家族の息子さんに聞いてみましたが、
理由は『その辺にあるものを噛むから』との事でした・・・
今後は5〜10分程度の散歩以外はずっとこのゲージで過ごさせるようです。
そして一番可哀相なのが、鳴くからとの理由で口にしっかりと
装着されるゴムのバンドです。ペット用なのかどうかは不明です・・・
一日に何度も悲壮な声で鳴き続けるマロンちゃんの声を耳にしますが
3,4時間平気で鳴き続けるからと、鳴きはじめたら何時間も装着されたままです。
水も飲めないと思いますし呼吸も苦しそうです。
これは以前に奥さんにも注意してみたのですが、ご近所から苦情が来たらしく
鳴くとすぐ装着されます。

鳴くのは理由があってあの鳴き声は一生懸命訴えているのに・・・
悲壮な訴えに耳を傾け、鳴かないように環境を整えてあげるという努力は何もされていません。
力づくで鳴けないよう噛めないよう押し込めているだけです。
マロンちゃんのストレスは計り知れません。

昨日警察にも相談しましたが、
鳴き声の注意は出来るけど、その程度では飼い方の注意はできないとの事でした。
明日動物愛護センターにも相談するつもりでいます。
明らかな暴力や放棄ではないので虐待かと言われると、微妙なのかもしれませんが
痛みや悲しみの感情をもつ生き物に対して過酷な環境と思われます。
飼い主さんに求めたいことは、今すぐにゲージから出してあげてほしい口輪の装着をやめてあげてほしい
鳴かないようマロンちゃんのストレスや不安を取り除く努力をしてあげてほしい。
それでもマロンちゃんを大切に思えないのならもう手放してほしいということです。
過酷な状況でもマロンちゃんは大変懐こい人間大好きな明るい子です。
我が家はマンション住まいで家族として迎えることは残念ながらできませんが、
やさしい里親さんを探したいと思っています。
マロンちゃんの事を思うと眠れません・・・

捨てたり、保健所で処分をするとまではいかなくても
動物の幸せの権利を一切無視した半飼育放棄状態
動物のために何がしてあげられるのでしょうか・・・
実はまだご近所に2軒そういうお宅があり、犬たちがこの猛暑に耐えれるのか
大変心配しています。
長文で申し訳ありません。
どうかご意見お聞かせ下さい。
よろしくお願いいたします。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。