獣医師広報板ニュース

災害と動物掲示板過去発言No.0700-200412-100

新潟県中越地震 中間報告
投稿日 2004年12月17日(金)01時49分 投稿者 パール@ペット防災ネットワーク

12月11日、被災全市町村の応急仮設住宅にて
ペットの飼育が容認されることとなりました。
12月26日を目途に、現在も避難所にて生活しているすべての方が
仮設住宅に移ります。

しかし、まだ避難勧告の続いている地域があり、
飼い主さんが避難したあとの自宅近辺に残っているペットたちが数多くいます。
特に山古志村に関しては新潟県福祉保健部生活衛生課の職員が
地道に保護と収容・飼い主さんへの引き渡しを続けています。
新潟県福祉保健部生活衛生課による「被災動物の支援活動について」は
http://saigai.pref.niigata.jp/content/jishin/doubutsu3.html
をご覧ください。

仮設住宅にてペットの飼育が容認されることになったとはいえ、
すべてのペットが仮設住宅で飼い主さんとともに暮らせるわけではありません。
飼い主さんそれぞれにさまざまな事情があり、
手元に引き取れない場合や飼養継続が困難な場合があります。
それらのペットたち、また仮設住宅に移るまでの一時保護として、
新潟県内の動物保護管理センターには12月16日(木)16時現在で、
犬17匹・猫49匹・ハムスター2匹・プレーリードッグ1匹が収容されています。

仮設住宅でのペット飼養については、
新潟動物愛護協会中越支部や民間ボランティア団体によって
飼い主さんへのサポートが行われています。
新潟動物愛護協会中越支部では飼い主さんにアンケートを配布し、
・伝染病予防ワクチン注射の実施
・ペット用の名札配布
・飼育や健康に関する相談
・ケージやサークルの貸与
・ペット用トイレの貸与
・ペットフードの配布
などのニーズを聞き取り調査しています。

仮設住宅でのペット飼養が容認されたことにより、
被災された飼い主さんへの公的対応は一段落を迎えたといえます。
しかし、仮設住宅での生活でこれから出てくるであろう飼養の悩みや
最長2年後の自宅再建に向けての課題など、困難はまだこれからも続きます。

新潟県中越地震が報道されることも少なくなりつつありますが、
どうかこれからも新潟県の実情を心に留めてくださるよう、皆さんにお願いします。

そして、年が明けて1月17日は阪神淡路大震災から10年の節目を迎えます。
過去の災害を過去のものとして振り返るのではなく、
過去の犠牲や苦しみ悲しみを『明日は我が身』として
一人一人の皆さんが自分の防災に役立てる気持ちをぜひもってください。

あなたのペットを助けることができるのはあなただけです。
あなたのペットの暮らしを守れるのはあなただけです。
そのために今なにをするべきか、ぜひ考えてください。

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