今朝の天気は薄い雲がかかっていますが、一応晴れています。１年前の天気は晴れから曇りへ変わっていきました。２年前の今日の天気は、未明に雪が降った後、晴れに向かっていきました。
こうやって、天気についてであれば遡っていくことができますが、１９年前の１９９５年１月１７日の天気を私は憶えておりません。
その日の神戸の空は、何本もの黒い煙が立ち上っていて、晴れていたのか曇っていたのか記憶が定かではありません。あちこちから上がった火の手が、お互いに呼び合うかのように大きな火災となっていました。その中で亡くなった死者の数は６４００余人となってしまいました。（細かい数字をあげると６４３４人となりますが、この数字が正しいのか否かも分かりかねます。）

廃刊された写真師フォーカスに掲載された写真に焼け野原にポツンと立つキリスト像がありました。神戸市長田区にあるカトリック鷹取教会のキリスト像でした。
このキリスト像は、ベトナム難民らの信徒がお金を出し合って教会に寄進したものだと説明されています。両手を左右に広げて自ら十字架を形作っているこの像の背後に迫った火は、長田区一帯をガレキに変えた後、この像の背後で止まったのでした。とても象徴的な１枚の写真でした。

もし、神様がいるのであれば、火を押しとどめることができたのであれば、何ゆえにこれだけ多くの命が失われなくてはならなかったのか問いたいという思いがずっとあります。
が、しかし、そこに込められた祈りまでは否定しようがありません。
願わくは、その祈りを多くの亡くなられた命の冥福を祈る祈りにしたいと毎年思い続けてきています。