獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-199805-13

食塩、糞便検査について
投稿日 1998年5月28日(木)23時15分 西原 克明

きゅうさんこんにちは、意見交換お世話係の西原です。
うちの大学で診療に用いる生理食塩水については、蒸留水1000mlに対して塩化ナトリウム(食塩)9gです。
きゅうさんがどのようなセットを持っているのかわかりませんが以下、糞便検査の中の直接法と食塩水法について書きます。
直接法
少量の糞をピンセット(又はマッチの軸)の先で少量とり、スライドガラスの上にのせ、食塩水(または水)を1〜2滴のせ、混合してカバーガラスをかけて検鏡。標本は、下に敷いた新聞紙などの活字が見える程度がいいです。また、1枚だけでなく何枚かを反復して見たほうがいいと思います。
食塩法
200mlぐらいのコップ(ふつうのもの)に少量の糞便をとり、約20倍の飽和食塩水(食塩を溶かせるだけ溶かしたとっても濃い食塩水)を徐々に加え、混ぜて、30〜45分放置(虫卵が浮遊する)。上層にカバーガラスをのせてそれをスライドガラスにのせて検鏡。鉤虫卵は浮きますが、吸虫卵は浮きません。

以上は簡便法ですので、虫卵が見つからないといっても確定にはなりません。あくまで獣医さんに見せた方がいいと思うのですが。それと、他の検便法は薬品や特別な道具が必要です。

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