獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-199902-45

RE:豆柴&玉ねぎ中毒&仔犬の引き取る時期(長いけど、皆読んで!!)
投稿日 1999年2月10日(水)04時31分 SHOW

まずは豆柴について
豆柴という犬種は存在しません。日本犬保存会にも柴犬保存会にもJKCにも。
豆柴とはいわゆる「こじくれ」た柴を指して言うのだと思います。
中には「豆柴という犬種を作出したい」と本気で考えている人も居るかとは思いますが、実際には不可能だと思います。
何故なら、随分前にも「シェパード」で同じ試みがあったと警察犬訓練士の人から聞いた事があるからです。
シェパードの際にはやはり先祖帰り(?)して、もとのサイズの犬になったそうです。
それに、知っている人が「豆柴」を買った事があるのですが、その柴犬は我が家の柴よりも大きかったです。
ですからここを見に来ている皆さん、惑わされないで下さい。

玉ねぎ中毒に付いて
玉ねぎ中毒は暦とした病気です。
医学的にも裏付けがあります。
玉ねぎや長ねぎに含まれるアリルプロピルジスルファイドと言う成分が赤血球の中のヘモグロビンを酸化させ、赤血球の内部にハインつ小体を作ります。
こらが作られると、赤血球が血液中で溶けたり(溶血)脾臓などの臓器に捕まって破壊されたりする為に、溶血性貧血と呼ばれる症状が起きるのです。
(上記「もっともくわしいイヌの病気百科」より)
犬の体重1キロに対して15〜20gでおきるといわれていますが、実際には個体差があり、それ以下でも発症することもありえます。また逆にたいした症状も出ない犬も居ます。
だからと言って「今まで症状が出た事が無いから」とねぎ類を犬に与えるのは殺傷行為ではないでしょうか?
>外崎さん
あなたのHPを見ました。
セントバーナードを12頭飼育( 保有?)しているようですね。
あなたは自分を「食事に関しては全く無知蒙昧な愛犬家」と言っていますが、繁殖やショーチャレンジをしている人がそんな事を言って貰っては真面目に繁殖・ショーチャレンジをしている人に迷惑です。
まるで「繁殖してる人って犬の食時なんか気にしてないのか?」と思われるではないですか。
あなたの犬が「玉ねぎ中毒」を起こしてない事は解りました。が、1頭当たりにどの位の量の玉ねぎ(長ねぎ)を与えての話でしょう?
あなたの発言を見た人が自分の飼っている小さな犬にすき焼きの汁をかけたドッグフードを与えてしまったら…玉ねぎ中毒を起こしてしまったら……
考えるだにゾッとします。
「血尿や貧血症状の犬、皮膚炎の犬、癲癇症状の犬、尿失禁の犬、軟便下痢症状の犬、喉のおかしい犬 は一匹もいません。」と書き込んでおられますが、それらの症状は食餌だけに関するものではないでしょう?
遺伝や、環境にも左右されるだろうし、伝染病の後遺症等の可能性でなる場合もあります。
そういった犬の飼い主に対しても「あなたの管理が悪いからだ。我が家ではそんな犬は居ない」と胸を張って言えますか?
生卵に関しても、あなたの犬は体重が何キロですか?体重に比較したら随分と少量ではないですか?
体重の少ないサイズの小さい犬にはかなりの量です。
アレルギー等の原因にもなるので、止めた方が無難だと思います。
あなたの犬は運が良いだけです。
牛乳?犬は牛乳に含まれている乳糖を分解する酵素が少ないといわれている生物です。
個体差があって、牛乳を大量に飲んでも下痢をしない犬も居ます。
人間でも、牛乳を飲むとお腹が緩くなる人が居ますよね?
それと一緒です。あなたの犬が牛乳を飲んで下痢をしないからといって、他の人に勧めるような発言はしないで下さい。
「バナナも食べます。ミカン、苺、トマト、マヨネーヅの味がするとレモンの輪切りも食べてしまいます。」それは構わないと思います。
が、それも少量の場合です。
果物等はお腹が冷えるので小さな犬には人間と同じ量を上げれば下痢の原因にもなります。
鶏がらは鳥の骨も含まれますか?だとしたら、与えないほうが良いです。
何故なら、鳥の骨は縦に細かく裂けて、胃や腸に突き刺さる事もあるからです。
あなたの犬は単に運がいいだけかも知れません。
重ね重ね発言には注意してください。

仔犬を引き取る時期に付いて
仔犬は母親から譲り受けた免疫を持っています。
とは言え、それは初乳(出産から48時間以内の母乳)を飲んだ場合です。更に付け加えるなら、母犬が十分に免疫を持っていたと仮定しての事です。
免疫は普通生後8週から12週で消失されると言われていますが、それは初乳を十分に飲んだ仔犬に関しての事です。
もし、仔犬が初乳をまったく飲んでいない場合は免疫を母犬から譲り受けていませんから、出来れば生後2週から14週くらいまで2週置きくらいにワクチンを接種したほうが良いです。
Hiroさんが譲り受ける予定の子犬は生後25日ですよね?
繁殖者の間では生後3週から離乳をするのが定説になっていますが、25日というのは離乳をして、なんとか食時をとれる状態の仔犬です。出来れば避けた方が良いでしょう。
免疫に関しても、上記のように言われていますが、あくまでも目安です。25日ではどの位の免疫を持っているのか血液検査でもしないと解りません。
どうしても生後25日で仔犬を引き取る場合は獣医師と密に連絡を取り合って、出来ればパルボの予防の為にも「インターキャット」の接種をお勧めします。
さらに付け加えるなら、あまりに早く親や兄弟から引き離された犬は「異常行動」を示すとの動物行動学の博士からの報告もあります。
確かに昨今、生後2ヶ月にも満たない仔犬をショップで販売して、新しいオーナーのもとに行ったりしますが、その犬たちは他の犬たちと馴染めているでしょうか?
Hiroさんの所のように先住犬が居る場合でさえ、先住犬との相性が悪かったりすれば、馴染めない事もあります。
ましてや、1頭飼いの家庭に引き取られた犬は家の中だけの環境で「猫かわいがり」されて、我が侭になってしまう犬も居ます。
(ちょっと話しがずれちゃいましたね・苦笑)
出来れば、免疫の面からだけでも、生後8週以上の仔犬をお勧めします。
我が家では繁殖及び販売をしていますが、うちから出ていく仔犬は生後2ヶ月時にワクチン接種をして更にそのワクチンの効果が得られるであろう10日が過ぎないと新オーナーには渡しません。
本来、ブリーダーとは犬種の向上の為に繁殖をして、犬の健康及び幸せを願うべきなのです。
まぁ、それに多少のお金が入ってこなくては繁殖なんて続けられませんが(苦笑)
>外崎さん
重ね重ねお願いしたいのですが、ここは「愛犬の為の掲示板」です。
純潔種だろうと、雑種犬だろうと飼い主にしてみれば「愛犬」です。
そりゃぁ、確かに犬種によって色々違う事もあるでしょうが、「愛犬の健康な生活」に関してはどんな犬も平等ではないでしょうか?
ここには書き込みをしなくても見に来る沢山の人達が居ます。
中には純潔種の向上の為に頑張っている人も居る筈です。
純潔種にたいする疑問でもここに書いていいと思います。
中にはそういう疑問に答えようと思う人も居るかもしれません。
他の人達が利用できなくなるような発言は控えてください。
更に言わせて頂けば、ここは単なる愛犬家の発言コーナーの筈です。
どんな書き込みがあってもいいではないですか?
例えば「うちの犬は今日誕生日でした」というような他愛のない書き込みでも……

現在、この掲示板にはお世話係が居ません。そのせいでちょっと無法地帯に近い状態になっているような気がします。皆さんはどう思われますか?

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。