獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200005-8

ダニ対策
投稿日 2000年5月3日(水)23時05分 はたの

我が家では、フォームタイプまたはスプレータイプの
ジョチュウギクエキス系の防ダニ剤を使用しています。今年は春が遅いのでまだ使っていませんが、
例年、4月末から梅雨明けまでです。ですので、猟のためというより散歩のためです。
シシ犬につかなかったのは季節の関係が大きいのかもしれません。
暖地では秋まで発生することもあるようですが。
あるいはまた、コートや走行速度の関係もあるかも・・・。
かかりつけの獣医師によれば、当地方でよく見られるのはマダニで、
発生時期も限られています。
あまり痛みはないようですので、御悩みのものとはあるいは種が違うのかもしれません。

防ダニ剤は、目と鼻鏡を除いた顔から首、前足付け根、だけです。
草に触れるときに忌避効果があればよいと考えており、実際、
腹や背につけてもより高い効果は見られません。
薬を使っても帰宅後のチェックは必要です。とりつく数は減りますが
ゼロにはなりません。ただ、その少数が、口器を差し込む場所を
探してイヌの体表をうろうろする時間が長くなる、つまり、口器を
差し込む前に発見しやすくなる効果があるように感じます。

ただ、種の差なのか、同種でも地域差あるのか、
西東京の知り合いの獣医師の患畜では私が使っている
製品の効き目はほとんどない、とのことでした。メーカーは
「著しい地域差はないと思うのだけど」というのですが。

 口器を差し込まれてしまったら、我が家ではトゲ抜きで
除去してしまいます。
 イソプロパノールその他をダニの尻に塗って殺してから、
というのも試みましたが、少なくとも当地方のマダニだと
口器を差し込んだまま死に、しかも死ぬと余計ちぎれやすくなって
口器が残りやすいので使用を中止しました。
イヌの個体・体調にもよりますが、口器が長期間刺さっていると
アレルギー様に腫れたりしますので、
「少々乱暴でも見つけ次第物理的に取り除く」ことを原則にしています。
それでも見つけ損ねて、吸血し終わって自然に落ちた灰色の巨大なのが
床にいたりしますけれど・・・。

 当地方では、ダニが媒介するバベシア(大型ピロプラズマ)はない、とかかりつけから
聞いておりますので、また、イヌに塗った薬をネコが舐めるので、
この程度の対策しかしておりませんが、
同病の多発地域ではより厳重なケアが必要なのかもしれません。
そのあたりはより御詳しい獣医師のかたにフォローいただきたく存じます。


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