まーさんへ。
犬が逃げてしまったときはけして追いかけてはいけないんですよ。
追いかければ追いかけるほど犬は先へ先へと逃げてしまいます。
これは「みんなと同じ方向に走る」という群れ動物ゆえの習性です。
追いかけることは「いいぞ、よし、どんどん進め」と励ましてしまっているようなものなのです。

ですから、犬が逃げたときは、犬が進んでいくのとは反対方向にくるりと背を向け、
「○○ちゃーんっ、おいでーっ」と遊びに誘うような楽しげな声で呼びながら、
逆方向に走って見せるのが効果的です。
犬は「え? そっち? 今いくよー」とうれしそうに走ってくるはずです。

でも、逃げた犬を呼ぶときは車などに充分気をつけてください。
逃げて興奮していると目の前に迫る車すら犬の目には入らなくなります。
つかまえようとしている人間もパニックになっているので事故の危険性があります。

うまくつかまえられたときはけして叱らず、もどってきたことを誉めてあげてください。
叱ると、逃げたから叱られたではなく、もどったから叱られたと犬は認識してしまいます。
逃げたのは犬が悪いのではなく、不注意な人間が悪いわけですしね。

「わわわゎゎゎわっわわゎゎ」は混乱ではなく興奮したときの鳴き声だと思います。
喜・怒・楽で興奮すると犬は短く連続した声を出します。
どうしていいかわからない困惑や不安で混乱したときは、声を出さないか、
出しても「クーンクーン」や「ワォーン」など甲高い声で細く長く声を出します。

で、お隣のＭダックスは無事にもどりましたか?