「所有」するクセがついちゃってますね。

オモチャを使って遊んだあと犬にオモチャを渡したまま遊びを終了すると
「所有」のクセがついてしまいます。
遊び道具(犬に喜びをもたらすもの)は必ず人間が回収して遊び終了にしないと
こういうことになってしまいます。

鼻にシワを寄せて恐い顔をするのは、「それ以上したら噛むよ」の合図です。
口をこじ開けて取り上げようとすれば犬は噛んできますからけしてさわらず、
「そんな顔をする子とはもう遊ばないよ」という態度でくるりと背を向け無視してください。
その後、新しいオモチャやおやつを見せ、最初のオモチャを放棄するように仕向けてみてください。
そうして、執着しないことや独り占めしないことを覚えさせていきます。

元の飼い主さんが「持って来い」「渡せ」を教えていたとしたら、
どういう言葉や態度でやっていたのかを聞くといいと思います。
犬が口にしたものを放すようにするのは「おあずけ」や「待て」の延長です。
犬の動きを止め、関心を物ではなく人に向けさせるのがコツです。
口から無理に取り上げられるのは犬にとってはとてもいやなことですから、
信頼関係が深まるまではしないほうがいいですよ。