獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200212-5

ごん太さんへ
投稿日 2002年11月1日(金)22時20分 パールちゃん

よその犬に吠える吠えないは、相手の存在に「慣れる」のではなく、
吠えてもしかたないんだと自分で「理解」することなんですよ。
だから相手のわんこと距離を取るかどうかやすれ違う練習は「慣らす」という点では無意味ですが、
相手の存在を認め受け入れ理解する反復練習の意味では効果はあります。
でも、相手も吠えてくる場合は逆効果です。
吠え合いになると相手の存在を認め受け入れ理解するどころか、
「あいつは嫌いだ。ぜったいに許さないぞ」とライバル意識を高めてしまうこともあります。

自分のテリトリーを守りたい気持ちや自分を強く見せたい気持ちがあるとき、
犬は好戦的になります。そう思うのが普通の犬です。
昨今は、テリトリー意識よりも人に従属する意識の強い犬種(レトリバー系)が目立つので、
ああいうふうにおとなしいといいのになぁと思ってしまいますが、
どちらかというとそういう「みんなお友だち〜♪」の態度を取る犬のほうが
イヌとしては変り種なんですよ。

イヌは自分の属するグループ(家族・群れ)をまず第一に考える動物です。
それ以外の存在は認めない・接触したくない・排除したい、そう考えます。
きゃんぎゃん吠えたり、飛びかかろうとしたりするのは自然のことですが、
そんなことをするのは感じが悪いので飼い主は「やめなさい」と言います。
吠えたくても飛びかかりたくても飼い主が「やめなさい」と言うので、
犬はしたい喧嘩もできず「吠えてもしかたない」と思うようになります。
それが理解するということです。
理解させる機会をたくさん与えるためには、
至近距離だとか正面から来る犬にどんどん会わせてもいいと思いますよ。

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