獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200306-144

えむさんへ
投稿日 2003年6月26日(木)16時03分 マリン

私は犬飼いとしては初心者ですが、2年前に身内(父)を癌で亡くしました。その時の経験から患者(患犬)を支える周囲の者は、出来るだけ正しい現状認識が必要だと思います。私も「余命」はあくまでも目安だと思いますが、病気の進行に対する正しい認識をもつために大切な情報だとも思います。

父の場合早くて半年と言われましたが1年以上生きることができました。本人には知らせなかったので、必要以上に無理をさせないで、なるべくやりたい事をやらせてあげるなどの配慮のためには、介護者が余命を知っていることは大事なことだったと思います。

幸いにと申しましょうか、人間であれば告知する・しないの問題が出てきますが、犬には「事実を知って将来を憂える」という事は無いわけですよね。それゆえに、飼い主が正しい現状認識を持つことが出来れば、犬にとっても飼い主自身にとっても悔いのないケアをしてあげることが出来るのだと考えられてはいかがでしょうか。

私は看病の間そのように考えて自分を支え、事故や災害で何もしてあげられないうちに一瞬のうちに奪われてしまう命ではないことを感謝して、自分自身にとっても悔いのないようにしていました。

人でも犬でも看病する者の気持ちは同じだと思ったので書きましたが、こんな私の考え方がえむさんの悲しみを深めてしまうようでしたらごめんなさい。

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