獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200306-84

Re:犬の前足に腫瘍
投稿日 2003年6月18日(水)14時07分 パールちゃん

ななさんへ。

私の家で経験はありませんが、
これまで見聞きしたことから考えると断脚がいちばんの策のように思います。
そのままにしておけばおそらく遠からず患部の状態はひどいことになるでしょう。
歩行不能とともに痛みによる倦怠感や食欲不振など全身状態に悪影響を及ぼしてくるでしょう。
薬で抑えるのは一時しのぎにすぎず、副作用もきついでしょう。
断脚をすることがわんちゃんの今後にとって最も苦しみの少ない方法だと思います。
10歳の大型犬でも断脚後は元気に暮らしている例はたくさんあります。
ななさんのわんちゃんは手術にも耐えられる状態のようですので手術自体に心配はいらないでしょう。
術後は床ずれに気をつけ太らせないようにケアしてあげれば、早い時期から歩行練習を始められます。

転移の可能性については否定はできません。
転移してそこが悪化し再び手術の必要が生まれるかもしれませんし、
あるいは転移してもそこが悪化するまえに静かに寿命を迎えるかもしれません。
転移についてのデータを先生はもっているかもしれませんが、
それがななさんの犬に当てはまるわけではなく、正確に先のことはわからないのです。
今は転移のことは考えず、左前足のことに考えを集中させたほうがいいと思います。
くわしい検査をしてもらい、先生とよく相談してください。

お気持ち、動転していることと思います。
でもね、大丈夫ですよ。
足を切断しても楽しく暮らしている犬はたくさんいます。
ちょっとの間だけ痛いけど、わんちゃんにもがんばってもらいましょう。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。