獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200307-83

パールさんへ
投稿日 2003年7月14日(月)10時47分 えむ

心配してくださって、ありがとうござます。入院中の彼は点滴させず食わず抱っこをせがむ・・・ということで
在宅治療に全てを懸けましたが次第に食べ物も受けつけない身体になり不眠、黄疸、癌と戦いながらも
自ら頑張る姿を見ては諦めきれず「食欲を出し体力さえつけば・・・」と骨と皮だけの彼にリスクの大きいステロイドも打ちました・・・。

セカンド・オピニオンも受けましたが、それでも私ひとり答え出せず下血、吐血を繰り返し内臓もやられ合併症で腹膜炎も起こす彼を見て
「愛犬のため」のハズが自分がやってることは「飼い主の都合による延命」に過ぎないことを目の当たりにし彼を安らかな「安楽死」の道へ
歩ませる事を家族に合意した次第です。

先生からは数値的に、このままいけば意識が薄れ遠のく・・・と言われたのですが当日の朝も外に出たがり抱っこで散歩。
寝たい場所へ移動し、水も飲み行こうと意欲も残っており診察台での最期、その時まで意識がハッキリあり号泣する家族を見て察知し
飛び起きる・・・という一生忘れられない辛さとなりましたが、それほど生命力の強い子でした・・・。

自宅に居る時は骨にしてしまうなんて考えられなかったのですが動物霊園にて無事終りました。11歳10ヶ月・・・長寿と言われるこの時代
、多いとは聞くが、まさか自分の子が癌を患っていたなんて・・・3、4ヶ月に1度は健康診断受けてたはずが発見されにくい膵臓癌・・・
あまりにも短い人生(犬生?)でしたが闘病中の介護生活で、より彼を最優先し家族全員、全力かけて出来る事全て彼にやり尽くしたので
プラス4、5年分をもらったかのように愛犬と私達の濃い10日間は充実感溢れてます。
今は悲しみよりも安らかになれた彼のことを想えば「良かったね」と声をかけてあげたい気持ちで一杯です・・・

今回安楽死についてや(その時の彼を思い出すと今頃になって色々と考えてしまうのですが・・・)セカンドオピニオンの必要性など
考えさせられました。そして今回、初めて子だったのですが「犬を飼うって、こういう事なんだ」ってよく本、テレビ、ネットなどで
見たり耳にしたり日常で飼ってる時も思ったりすることありますが、その子が一生を終えて初めて感じ取れるものだと思いました。

気づくと介護始めて2日間寝ず食わずだったらしくダウンしましたが反省!お尻についた下血など洗ってもうまく取れずにいたり
最後は自分が汚れることに、お構いなしでいたので、とりあえず病院に行ってきます(家族も同じ条件の中で居ましたが症状は私だけ)



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