「土壌」と言っても、「土」そのもののことではありません。
周辺環境や予防接種の普及率、犬の管理されている状況などもろもろのことです。
これらがちがえば、接種の必要性にも差が出てきます。日本国内でも地域差があ
ります。アメリカのような広大な国で、どこでも一律３年間隔というのには若干
無理があるようにおもいます。

と書いてきましたが、私はそのようなことよりも、ワクチン接種は、それほど危
険なものではない(ことに犬では)ことを言いたかったのです。

かつて、脳組織をホモジナイズしたものを原料とした狂犬病ワクチンを使用した
頃には、脳脊髄炎を発症してしまうこともあったと聞いていますが、いまはその
点ではずっと安全な体細胞由来培養細胞によるものが主流です。

アレルギー反応やアナフィラキシーショックについては、以前にプロキオン先生
が書かれていたとおりです。また、ワクチン注射以外でも、身体に取り込むすべ
てのもので可能性があるということもできます。何気なく食べた総菜が原因で呼
吸困難になることだってあるのですから。まあ、これも滅多にあることではない
ですから、むやみに恐れる必要はないわけですが。