仔犬時代にたっぷり満足におっぱいや離乳食をもらえなかった子は、
リクくんみたいに遊ぶときに唸り声を出すようになります。
生きるために必死になって食べ物争奪合戦を経てきた犬の特徴です。
その唸り声がアトムくんやRUNちゃんの闘志に火をつけてしまうんでしょうね。
唸り声を出さなくても、回りに警戒しなくてもちゃんとゴハンをもらえる、
ここではなにもピリピリせずに暮らせるんだとわかるにはもう少し期間がかかるでしょうが、
いずれは唸り声を出さずに遊ぶことができるようになりますよ。
ノアくんが帰ってきて、アトムVSノアのかけひきがあったほうがリクくんにとばっちりがいく率は低いと思います。
リクくんはあくまでも新参者。
人間の優しさにやっと出会ってリクくんは甘えたくてしかたないでしょうが、
他の犬の前であまりベタベタに甘えさせるとねたみを助長させます。
先住犬たちが見ているときにリクくんをヒザに乗せたりは控えてみてください。
直接スキンシップしなくても、リクくんとちらっと目を合わせてにっこりしてあげるとかすれば、
それだけでもリクくんは「大切に思われている」って感じることができます。

うちは、上位組2匹ともが5歳のとき、下位組が生まれました。
見ている前で生まれて育児にも参加したので、上位組にとって下位組は小さくて弱き者たちなんです。
だから、上位組12歳・下位組7歳になった今、下位組が生意気なときに上位組が腹を立てることはあっても、
下位組はあくまでも手下どもで、上位組の地位をおびやかすような存在ではありません。
けれどももうすぐ上位組は気力体力ともに老境に入りますので、権力移行が行われるでしょう。
そのときに名実ともに負け犬になってしまって群れからはじき出される犬がいたら、
同室で暮らすことはむずかしいかもしれません。
オドオド&ビクビクしながら同室で暮らすか、さみしいけれど安心な別室暮らしになるか、
どうなるかはまったくわかりません。